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メンテナンスと困ったときの対策


このページで見つからないときは、「よくある疑問」を見ていただくか、直接お電話ください。(+1 206-634-1656 アメリカ)

■ 一般的なメンテナンス
ダスティーのハープは、透明ラッカーで何度もコーティングしてあります。オイリングもツヤ出しも必要ありません。楽器や家具用のツヤだし剤やオイルは使わないでください。これらはラッカーを傷め、今後の修繕を難しくします。

大切なことは埃をはらって、いつもハープをきれいにしておくことです。大きな部分は柔らかい布や羽はたきを使ってください。レバーやチューニングピンの周りは絵筆やエアダスターが役に立ちます。必要なら絞った布で拭いてもかまいません。手の油や頑固な汚れには、ウィンデックス(アメリカDrackett 社のガラス洗浄液)やマイルドな洗剤を布につけて拭いてください。水や洗剤を直接ハープに振りかけてはいけません。湿り気が多すぎると、ラッカーの層を通りぬけて、下の木材が膨張してしまうこともあります。また1ヶ所だけこすり過ぎないでください。半つや消し加工したハープでその部分だけが光ってしまいます。

実験してみた結果、Tibet Almond Stick という名の家具用オイルがダスティー・ハープの表面に出来たくぼみや引っかき傷を隠すのに使えることがわかりました。詳しくはAnti-Aging Kitをご覧ください。


■ 温度
暑い日に駐車中の車の中にハープを置き去りにしないでください。たとえ日陰に置いて窓を細く開けておいても、あっという間に50℃近く、それ以上になってしまいます。この温度では、ハープで使われている接着剤が弛んできて、接着部がずれたり、はがれたりします。ハープが冷えてくると接着剤は固まりますが、構造上の堅牢さは失われてしまいます。すぐその時の場合も、後々になってのこともありますが、やがて弱った接着部は剥がれてしまいます。弦の張力で総計300キロ~450キロの力がかかっているので、このような熱による劣化で、ハープは徐々に壊れはじめ、やがて分解してしまいます。

損害が目に見えてくるのは後になってからかもしれませんが、ハープの修理をしていると、接着部のずれたハープを見ることがよくあります。それは楽器が高い温度に晒された証拠なのです。高温のところに置いたために生じ損害は補償の対象にはなりません。大雑把な目安として、人が快適でない環境にハープを置くのは避けてください。

寒さを心配される方もおられます。仕上げ材によっては低温のために割れ目が生じることがあるからです。ダスティーが使っている仕上げ材でこのようなことが起こったことはありませんので、私達は低温のことは心配していません。しかし、低温が乾燥を伴うことはよくあり、乾燥は割れ目が入る原因となります。次の「湿気と乾燥」の項をお読みいただき、ハープを安全に保管してください。


■ 湿気と乾燥
湿気と乾燥については、知っていただきたいことが多くありますので、長文の記事と短いお知らせを書きましたのでぜひ読んでください。一番大きな危険はハープが乾燥しすぎて割れ目が生じることです。しかしご心配なく。湿度をチェックして、湿度を安全な範囲に保っておく比較的簡単な方法があります。
ブログ:楽器を湿気や乾燥から守る(英文)
乾燥と天然木の楽器について


■ ハープの輸送

● 車での移動
レバーのついている側を上に向けて横たえるか、サウンドボックスを下にして立てかけてください。ハープの上に他のものを置かないでください。また、暑い日に車の中に置きっぱなしにしないでください。日陰でもすぐに接着剤が溶ける温度になってしまいます。(上記の「温度」の項を見てください。)

● ハープを運送する
出来れば最初に入っていた運送用の箱を残しておいてください。引越ししたり、ハープをもって飛行機で移動したり、整備や修理のためにダスティーストリングスにハープを送り返す必要が生じたときに再利用できます。もし箱が残っていなければ、運送会社で作ってもらったり、大きな段ボールを手に入れて自分で作ることもできます。また、シアトルの近くにお住まいなら、ダスティーの工房でお買い求めいただくこともできます。空の箱をお送りすることも可能ですが、運送料金は重さではなくて箱のサイズで決まるので、かなりお高くなります。

ハープを箱詰めするときは、ハープが直接箱に触れていないことを確かめてください。ハープが動かないように(たとえ箱が逆さまになっても)安全な位置を確保し、衝撃に耐えるように発泡スチロールや気泡緩衝材(プチプチ)を使ってクッションにしてください。何かわからないことがありましたらお電話ください。
(+1 206-634-1656 アメリカ)

わかりやすいように、ダスティーでのハープの箱詰めの仕方を公開します。専用の発泡スチロールがなければ完全に同じようにはできないと思いますが、私たちがどのようにしているかお判りになるでしょう。ご自分のやり方を工夫してみてください。

● 飛行機で旅行する
飛行機に楽器を載せる際のルールが改定されましたが(英文)残念ながら主に機内に持ち込めるサイズの楽器についてのものです。ダスティーストリングスのハープは機内に持ち込めませんので、次の2つの選択肢から選ぶことになります。ハープ用に1人分のチケットを買って隣の席にのせるか、荷物として預けるかの2つです。ハープは普通特大サイズの荷物に分類されますので、前もって航空会社にサイズ/重さの分類はどうなるか、値段はいくらかお尋ねになっておくほうがいいでしょう。預ける時には(上記の)運送の時のように箱詰めするか、堅い空輸用ケースでハープを守ってください。

注意:ダスティー専用の箱と発泡スチロールを使って丁寧に梱包されていたのに、空港の運輸保安局で検査のために開封され、その後ずさんに再梱包され、発泡スチロールも無くなったまま、箱の中でガタガタと動く状態で送られたハープがありました。奇跡的にハープは無傷でしたが、いかに最善の注意を払っても決して安心はできないという教訓となりました。クッションのついた堅い空輸用ケースのほうが安全かもしれません。このケースのクッションが間違って取り外される可能性はありませんから。いずれにしろ、ハープをもって旅行されるときは保険を掛けることをお勧めします。


■ 弦を取り替える
残念ですが、ハープの弦は切れるものです。ハープの弦の項で弦の注文や付け替えについて詳しい説明があります。


■ 弦がうなる
演奏時にハープの弦がうなる時、簡単に直せるものがいくつかあります。弦をはじいた時に何かに触れているのかもしれないし、何かが弛んでいて特定の音に共鳴して震えるのかもしれません。原因を突き止めるために問題解決のガイドを作りました。これであらゆる可能性をチェックできると思います。見つけやすいところ、よくあることから始めてみてください。


■ レバーを使う
レバーの目的はその弦のピッチを半音上げることです。レバーがないと、チューニングし直さなければ一つの調しか弾けません。しかしレバーがあると、レバーの上げ下げをすることでキーの変更が容易にできます。レバーの数が多いほど、多くの調が演奏できます。

C(ド) とF(ファ)にレバーがあると、3つの長調と3つの単調が弾けます。例えばあなたのハープがハ長調に調弦されていたとすると、レバーを使わずにハ長調とイ短調、Fのレバーを上げるとト長調とホ短調、CとFのレバーを上げると、ニ長調とロ短調が弾けます。これらの調で書かれた曲はたくさんあります。
全ての弦にレバーがついたハープは8つの長調と8つの単調が弾けます。変ホ長調はハープでよくある調弦です。そこからレバーを使っていくつかの弦を半音上げて、変ロ長調、ヘ長調、ハ長調、さらにト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調にすることができます。また、ハープをハ長調に調弦することもよくあります。こうするとハ長調、ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調、ロ長調、嬰へ長調、嬰ハ長調が弾けます。最後の2つは伝統音楽ではあまり使いませんが。

もしレバー付きハープが初めてなら、「PDF:レバーを使う」を読んでいただければ、チューニングの概要、レバーの配置、可能な調についての詳しい説明があります。


■ 調整
時がたつにつれ、弦の張力のためにハープは微妙にその形を変えていきます。最も目立つ変化はサウンドボードが「膨れる」ことで、これはハープの音色にとって望ましい変化です。しかし、このプロセスは、日頃の使用中にちょっとぶつかったり、当たったりするのと一緒になって、やがてレバー・弦・ブリッジピンの関係を変えてしまいます。そしてレバーを使った時に正確に半音上がることができなくなってしまいます。

調整というのはレバーを元の状態に戻すことで、レバーハープにとって継続して行うべきメンテナンスです。ハープは作られた直後から形が変わってくるので、新しいハープは長年使われたハープより頻繁に調整をする必要があります。しかし、どのくらいの頻度で調整するかというルールはありません。ですからその時期かどうかわかる簡単なテストがあります。
1. レバーを使わない状態で、チューナーを使って精確にチューニングする。
2. レバ-を使ってよく使う調にする。
3. 一曲弾いてみる。レバーを使った弦で音がずれていたら、調整が必要な時期になっています。

より正確には、レバーを使わない状態で調弦し、その後レバーを上げてチューナーで計ってみれば、レバーで半音上げた音が正しいかどうかわかります。しかし上にあげたテストをして気になることがなかったら、一つ一つのレバーを必死になって調べる必要はないと思います。

もしシアトルの近くにお住まいなら、私たちのところに持ってきてくだされば調整します。お近くでなければ、お住まいの地域にハープの専門家がいないか探してみてください。または自分で調整することもできます。時間のかかる作業ですが難しくはありません。説明書と必要な物を全て揃えたDusty Harp Tool Kit をご用意しています。または、basic toolsinstruction booklet を別々に購入することもできます。


■ レバーやカムを付け替える
長年ハープを使っていると、レバーがうまく機能しなくなることがあります。ラブランドレバー(黒いプラスティックのハンドルと金色の金属の土台でわかります。)は使い過ぎのためにカム(ハンドル)に割れ目が生じることがあります。それは見えにくいのですが、弦がうなるようになったり、レバーを使った時に音を立てるようになったら、レバーが弦をしっかりと抑えていない印かもしれません。普通はレバー全体ではなくカムだけを取り替え、適切な道具があれば自分でできる作業です。

付け替え用のレバーカムはこちらで注文できます。どのカムを替えるかによって、レバーを動かさなくてもカムを替えられるものと、レバーの位置を確認して少し緩めて回してカムに届くようにしなければならないものもあります。始める前にこちらを読むことをお勧めします。必要な道具がありましたら、ホームセンターでお求めになるか、こちらで購入できます。

カマックレバー(銀色の金属のもの)もハンドルを取り替えることができます。カマックレバーは鋳物で少しもろいので、ぶつかったりすると割れる可能性があります。その場合はハンドルを替えるためにレバー全体を取り外さなくてはなりません。また特別なトルクドライバー(T8 かT6)が必要です。お電話をくだされば、必要な物をそろえるお手伝いをします。(+1 206-634-1656 アメリカ)


■ レバーを追加する
もし部分レバーのダスティー・ハープをお持ちなら、レバーを追加するとさらに多くの調の曲を演奏することができます。ラブランドレバーで、あらかじめレバーの穴があけられていれば、レバーを追加することは詳しい指示書を見ながらご自分でできることです。時間のかかる骨の折れる作業ですが、難しくはありません。もしダスティーのtool kit and levering guide をお持ちなら、必要な物はレバー以外すべてそろっています。basic toolsinstruction booklet を別々に購入し、brief instruction sheet を見ながら追加することもできます。レバーを注文するにはお電話(+1 206-634-1656 アメリカ)で、ハープのモデル・どの音にレバーを付け加えたいか・シリアルナンバーをお知らせください。そうすればご希望に合うレバーをお送りすることができます。お値段につきましてはこちらをご覧ください。

あなたのハープがラブランドレバーでない場合、またはあらかじめレバーの穴が開いていない場合は、レバーを付け加えることは複雑になります。その際はお電話ください。(+1 206-634-1656 アメリカ)


■ ハト目の付け替え
サウンドボードの金属のハト目は大切な部品です。壊れたり無くなったりしていないか、時々チェックしてみてください。ハト目はその弦の音質に関わるだけでなく、弦の張力からサウンドボードを守り、弦がサウンドボードに食い込んで穴が大きくなるのを防ぎます。
ハト目は接着剤で張り付けられているわけではないので、特に弦をつけ替える時などに無くなることもあります。また経年変化やまわりの環境で割れることもあり、時々メンテナンスの一環として付け替える必要があるかもしれません。付け替え用ハト目をお求めになれますし、こちらから説明書をダウンロードできます。


■ 他の金属部品
Tools and Maintenance を見ていただければ、メンテナンスに必要な物はほぼ全部見つかると思いますが、さらに大掛かりな修理をする必要があればお電話ください。(+1 206-634-1656 アメリカ)必要な物が提供できるか検討してみます。
ダスティーでは自社のユニークな金属部品を、他の楽器製作者が使うために販売しています。ネジ式チューニングピン・ネジ式ブリッジピン・ラブランドレバーを装着する特別なネジはhardwareのページでご覧いただけます。今のところ、レバーや設計書は販売しておりませんし、残念ながらご自身のハープを設計するアドバイスを提供する余裕はありません。しかし、Musicmakerのウェブサイトで見つけられるかもしれません。

■ソフトケースを背中う

34弦ハープをケースに入れる
https://youtu.be/EHfOZ2EpbXk

■Crescendo34の台座を組み立てる
https://youtu.be/qudxf5NOALk
https://youtu.be/ioEflH9Y_iI

■ FH26 の脚の装着
FH26 の脚を装着するときは、サウンドボックスを下にして土台がテーブルからはみ出すようにテーブルに置くか(こうするとハープがぐらぐらしません)、ハ-プを逆さまに立ててください(下の動画をご覧ください)。それぞれの脚には位置を示すピンがついていて、土台の2つの穴の小さい方にはまります。それから付属の1/4インチ六角レンチを使ってネジを回し、大きい方の穴に脚を差し込んでいきます。ネジを少しゆすった方が収まりやすいこともあります。ネジがしっかり収まってピンが深くはいったら、脚はハープの土台の表面にピッタリと付き、ゆすってみてもぐらぐらしません。ハープを立てる前にすべての脚がきちんと付いているかチェックしてください。
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