スウェーデンのダーラナ地方はスウェーデンでは珍しく笛の伝統が盛んな地域でした。 |
もっとも有名なダーラナの笛です。
この笛はEvertsberg家の3代にわたって製作されていました。 最後の代はLars-Erik Anderssonで、2011にこの世を去りました。 彼は父と祖父の後を継いだのです。 多くはスプルースで作られますが、かつては松、オーレ(ale)、白樺などの他の木でも作られました。 私は、この楽器を現代に活かすために半音下げてA管で製作していますが、もしもとの姿(A#管)がご希望でしたらお答えします。 音域はAから1オクターブと6音上のFまでで、その間のすべての半音階を演奏できます。 サンプル演奏:låtexempel - mjölnarpolskan |
この笛はKnis Karl Aronssonの古いモデルに基づいて製作されました。
Evertsbergのモデルを太くしたデザインで、ほぼ同じ音色と音域をもっています。 |
この小さく可愛らしい笛はMalung hembygdsföreningsのコレクションから発見されました。
Idbäckに由来があるということ以外、多くは分かっていません。 この地域の楽器職人はJacob Per Västra Forsが有名なのですが、彼が作ったのかどうかは不明です。 現存する他の笛の中で、この笛は6つの指孔があるという点において特殊です。 さらに、博物館所蔵品にしては珍しく、演奏可能な状態でした。 1975年のLP"Stamp, trampling and långkut"では、Anders Rosénがこの笛で曲を吹いているのを聴けるでしょう。 サンプル音源(låtexempel – silkesvalsen) この楽器は、Malung hembygdsföreningから歴史的楽器を貸与して頂き、複製しました。 サンプル演奏:låtexempel – silkesvalsen |
ストックホルム音楽博物館に所蔵されていた、Leif Eriksson製作の笛の複製です。ルネサンス・リコーダーの形状に似ています。
現存する楽器の大きさには様々な差異がありますが、どれも同じ製作家によるものと考えられます。 Dから1オクターブと3音上のGまでの音域があり、部分的には半音階に対応しています。 |