Q:調整とは何ですか。調整することは必要ですか?
A:調整とはレバーやブリッジピンの細かなチューニングをする作業で、レバーを使った時にきっちりと半音だけ上げられるようにします。もしレバーを上げた時に音が外れていることに気付くようになったら、調整が必要になったサインです。詳しくは
「メンテナンスと困ったときの対策」 のページをご覧ください。
Q:弦はどのくらいで替えなければなりませんか?
A:どの位使ったら弦を替えなければならないというルールはありません。自分でいいと思ったようにすればいいのです。数年ごとに全部の弦を替える人もいますし、切れるまで替えない人もいます。弦の響きがおかしくなったとか、以前のような生きのいい音がしなくなったとか気付くのはあなたなのです。
わかりにくいようでしたら、いくつか一般的な目安を上げておきます。
● ピッチに合った音が出なくなった。またはチューナーが音を捉えられなくなった。
● 巻いた弦が何年か古くなって、音が鈍くなった。(特に金属で巻いた弦は数年で腐食が始まり音が悪くなります。)
● 巻いた弦がほどけ始めた。
● ナイロンで巻いた弦が古くなって巻がブリッジピンの方まで伸びてきた。
Q:レバーは何のためにありますか?
A:レバーは弦の上の方についていて、その弦のピッチを半音上げる働きをします。つまり、いちいちチューニングし直さなくても、瞬時に調を変えたり元に戻したりできるのです。
「メンテナンスと困ったときの対策」の中の「レバーを使う」に詳しい説明があります。
Q:他社の弦をダスティーのハープに使えますか?
A:ナイロンの撚りのない弦の場合、ストリングチャートで確認して弦の直径が同じなら、どのメーカーの弦でも使えます。ガット弦の場合でも同じです。正しい直径の弦を使う限り、どのメーカーのものでも大丈夫です。ただ困ったことに、他社のガット弦の場合は、 直径ではなくてオクターブや音名で分類されていることが多く、またその音名はダスティーのハープにとって正しくないこともあるのです。ダスティーのストリングチャートには代用できるガット弦のメーカーと音名を載せています。(ページ下部に掲載しています)
巻いた弦の場合は難しいです。ダスティーではモデル毎に専用の巻いた弦を作っていますので、必ずダスティーの弦をお買い求めいただきたいと思います。(お近くの小売店でお買い求めいただくか、また
こちらからお買い求めいただくこともできます)
ダスティーの専用のものをご注文いただかないと他では同じものはお求めになれませんし、違う弦を使った場合は保証の対象外になります。
私たちは撚った弦を作る時には細心の注意を払っていて、それぞれの弦は特定のハープの特定の音のために考案されています。違う弦を使うことはトラブルのもとになります。音質が落ちたり「うなり」が生じたりする程度のこともありますが、深刻なものではハープに張力がかかりすぎて楽器に大きな損害を与えたりすることもあります。もしほかの誰かにあなたのダスティーハープのための弦を考案してもらうようなことがあったら、元々あった弦が与えていた以上の張力をハープに与えないように気を付けてください。ハープに害を与える恐れがありますし、それについては保証の対象外となります。
Q:ダスティーの弦を他社のハープに使えますか?
A:もし他社のハープを持っておられるのなら、ナイロン弦の場合は必要な弦の色と直径がわかれば、
こちらからから注文できます。しかし撚った弦の場合は、そのハープがダスティーの弦に合うように設計されている場合(時々こういうこともあります)を除いて、ダスティーの弦ではうまくいきません。ダスティーではそれぞれのモデルのそれぞれの音に合った弦を考えて作っています。その弦が取り換えようとしている弦と素材も長さも直径も同じものというのでなければ、音も悪くなるしレバーの動きを阻害することにもなります。さらにもし元来の張力よりも強い力がかかったら、ハープを壊すことにもなりかねません。
あなたのハープに合った弦がどこで手に入るかわからなかったり、ハープの製作者と連絡が取れなかったりする場合は、
Robinson’s Harp Shop に連絡してみてください。Robinson’sのファイルにあなたのハープの仕様書が残ってなくても、あなたのハープに合っていて、安全な弦を作ってくれます。
Q:ハープの音を大きくするにはどうしたらいいですか?
A:端的な答えをお求めなら、
「ダスティーハープ用ピックアップ」をごらんください。
さらに深い情報をお求めなら、ハープの増幅の基礎とあなたのハープには何がベストでどうやって選ぶかについての一連の投稿がブログにあります。
「ピックアップとマイク」から始めることをお勧めします。
Q:ブリッジピンのうちの1本かが尖っていますが、なぜですか?
A:ハープの高音部のブリッジピンが他のと違っていても大丈夫です。何も問題はありません。ハープの高音の方は精確に調整するためにすべてが狭くまとまっています。ヘッドを面取りすることでレバーカムをブリッジピンに近づけることができ、これは非常に短い弦には必要なことなのです。
Q:レバーのフレットピンが1つ無くなっています。どうしたらいいですか?
A:レバーの中には、小さなピンがついていないものがあることに気付くかもしれません。(レバーを使うときにレバーが抑えているピンです。)実はこれもレバーの設計の一部です。小さなレバーを使っている短い弦では、そのようなフレットピンを使う余裕がないので、ピン無しでもちゃんと動くようにレバーの設計を考えています。
Q:どうして弦が「うなる」のですか?
A:弦がうなりを発する場合、簡単に治せる原因もいくつかあります。弦をはじいたときに何かに触れていたかもしれないし、何かが弛んでいて特定の音に共鳴して振るえるのかもしれません。原因を突き止めるために
ガイドを作りました。これであらゆる可能性をチェックできると思います。見つけやすいところ、よくあることから始めてみてください。
好ましくない音がするとか、チューニングがうまくいかないけれど、それが「うなり」なのかよくわからないという場合は、最初にすべき、最も簡単なことは、弦を替えてみることです。
Q:FH26や古いタイプのFH36 のケースはまだ売っていますか?
A:残念ながら、このタイプのケースはもう残っていません。
Coon Hollow Canvas、
Markwood Heavenly Cases、
Colorado Case Companyのようなケースを作る会社に相談してみてください。
Q:ハープのケースのファスナーを修理できますか?
A:ダスティーでは自前でケースを作っているわけではありません。またケースの修理をする設備もありません。しかしアウトドア用品(バックパックや寝袋)の修理をしているところへ行けば直してくれるかもしれません。
Q:デュオチューン(Duo Tune)のスナークチューナー(Snark tuner)が壊れたらどうしたらいいですか?
A:チューナーヘッドを替えるのは比較的簡単です。また、
ジョイント部を強化した物を販売しています。道具は必要ありません。古いのを引き抜いて新しいものをはめ込むだけです。
Q:ハープをもって旅行する必要があります。ダスティーではハープの輸送をしてくれますか?
A:責任上の問題でハープの運搬は致しかねます。もしシアトルのダスティーの工房の近くにお住まいなら、ハープ用の箱とパッキング材を販売し、安全な箱詰め方法をお教えすることはできますので、ご自分で輸送するか飛行機にチェックインしてください。もしお近くでないなら、理論上は空の箱をお送りすることができますが、輸送費は箱のサイズで決まるので、中身の入った箱と同じくらいの費用がかかってしまいます。
「メンテナンスと困ったときの対策」 のページにハープをもって旅行することについて詳しく載せています。
Q:新しいハープを注文しました。ハープが届いたら何をしたらいいですか?
A:新しい楽器が輸送業者の手元にあると心配になるものですが、ご安心ください。私たちは長らく楽器の出荷に携わってきましたが、トラブルはほとんどありませんでした。楽器が手元に届いたときに気を付けること、するべきことがわかりやすいように、
「PDF 楽器を受け取ったら」という文章を書きました。もちろん、疑問がありましたらいつでもお電話ください。
(+1 206-634-1656 アメリカ)
● ダスティー・ストリングスのチャート表
ナイロン弦のハープ
Ravenna 26, Allegro 26 & FH26
FH26 Double-Strung
Ravenna 34
Serrana 34
Crescendo 34 & FH34
Crescendo 32 & FH32
FH36H, FH36S & FH36B
FH36 Pre-1992
ガット弦のハープ
Ravenna 26, Allegro 26 & FH26
Ravenna 34
Crescendo 34 & FH34
Boulevard 34
FH36H, FH36B & FH36S