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ケルト音楽 はじめの一歩

うたと演奏と私

アイルランドのようにめまぐるしい歴史を辿っていると、次々と伝統が失われ、文化や人種が衰退して、新しい何かがそれらに取って代わっていきました。

そんな荒波にもまれてる、なう。と想像してみましょう。
「その時、歌と(楽器)演奏の耐性はどれぐらい違うでしょうか?」というのが今回のお題。
答えはカンタン、歌の方が圧倒的に早く衰退していってしまうんだ。

アイルランドに住む人たちが本来話していたのはゲール語という言葉だけれど、ざっくりしたケルトの歴史でも色々取り上げたように、何かしら問題が起こる度に英国寄り(英語話者でプロテスタント)の人たちが優遇され、アンチ英国連中(ゲール語話者のカトリック)は冷遇されてきた。
だから、ゲール語を理解できる人が次々といなくなっていく中で、どうしたって「歌」は生き残れない

楽器の演奏って、母国語に依存しないフリーダムな感じがしませんか?
楽器ひとつで世界中回っても、フレーズさえ覚えたら現地の人に混じって演奏することができる。

でも歌は、言葉がわからないと、意味を理解しないと、そしてその歴史がわかってないと難しい。
身一つで音楽を奏でるって、やっぱり難しいんですね。

そんなわけで、昔の人が聴いていた、歌っていた曲ってのは、日に日に少なくなっていることだと思います。

そんな中、アイルランド中で日常的にゲール語が話されていた時代から現在に至るまで、一切楽譜などに頼らず口承によってのみ伝えられている歌があります。

次回はそんな歌の話を書きますね。

 
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