少し話が逸れましたが、スペインとポルトガルが互いに一歩も譲らず海上帝国を作っていた折、そんな2トップ同士による決戦(戦争)が行われ、スペインが勝利!(第13回)
西回りだろうが、東回りだろうが、どっからでもスパイスアイランドに到達できちゃうぉ♪とはしゃぎまわる最強スペインに対して、遅ればせながら名乗りを上げた国があったのです。
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それが、ろくでもない放蕩国王が侍女との間に儲けた娘エリザベスが女王になったちょいあとぐらいのイングランド。
イングランドとスペインは、少し前まで共通の大敵フランスをやっつけたいよね~という仲間意識で、それなりに親密な関係でした。
でも前王ハッチャンがやりたい放題(スペインの送り込んだ可愛い娘と離婚)やってスペインを怒らせてしまったので、このところあまり仲がよくなかったんです。
とは言え、西回りも東回りも思いつく全ての航路を押さえているスペインに対して、イングランドが今さら別ルートを模索・挑戦するにも無理がある。
「じゃあ北回りで」、なんておバカな発案した人もいたみたいだけど、結局(北極圏だしね)というか当然ながら失敗しまして、そんな程度のことじゃ、やっぱりスペインの優位は変わらなかった。
そこで、エリザベスは全く新しい案を考えた。
「西回りだろうが、東回りだろうが、スパイスアイランドから(近海に)戻った商戦を襲ったらいいんじゃね?」という、ここにきてのジャイアン論。