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第15回 「世界征服とか発想がベタ」

南米での争奪戦は苦戦したけれど、ポルトガルも東回り航路で順調に商売をしていたし、スペインは西回り&南米でのゴールドラッシュの驚異的な恩恵を受けていた。

そんな時代を象徴する、驚愕の条約も存在する。
なんと、「1494年以降に発見される土地は西がスペイン、東がポルトガルのものとする」というふざけたもの。(条件はもっと細かいけれど)
バカじゃないのと言いたくなるこのふざけた条約も、この時代には「リアル」だったんだろうなぁ。

こうして、大航海時代の西の横綱スペイン東の横綱ポルトガル大一番が始まった。
スペインのポルトガル侵攻である。

出展 pixabay.com

そしてこの大一番を制したのがスペイン。なんと、東の横綱を吸収合併してしまった。
ここに、全世界に点在する数々の植民地の全てを我が物とする巨大帝国「太陽の沈まない国」スペインが誕生した。

もう太刀打ちできないっす、先輩まじ最強っす!状態のスペインだったけれど、この時ヨーロッパの皆さんは何をしていらっしゃったんでしょう?

実は…
イングランドフランスは相変わらず仲が悪く百年も戦争を繰り広げるし、それが終わったら今度はフランスはイタリアと争い、イングランドでは王位継承をめぐって内戦、ドイツはルターくんが登場して宗教改革の真っ最中だし、オランダに至っては国にすらなっていなかった。

てな感じで、実際は二強というか、参加国が二国だけのような状態だったわけだ。
そしてベタな野望「世界征服」をほぼ手中におさめかけたスペインの前に、準備の整ったヨーロッパ列強が立ちはだかることになる…
 
 
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