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店長の少し偏ったケルト話

古代ケルトに関する小ネタ集「ケルトのみなさまが戦う時は●●」

こちらのお方は服を着ていますね
出典 pixabay

先のコラムに書いたように「ローマさん目線の歴史」から見たケルトさんは、基本的にいつもぶちギレている戦闘民族でした。そして、そういった片方からの印象だけで語り継がれるケルトさんの定番の印象に「戦場で裸で戦っていた」という、まあまあぶっ飛んだものがあります。(ローマのカピトリーノ美術館には「瀕死のガラテア人」というケルトの人が戦場で素っ裸で死にかけてるという彫刻もあります)

その元ネタとなったのがケルトの中の「ガエサタエ」(ややこしいですが、こちらはケルトの中のガリア人という人たちが編成した集団のお名前)というグループです。
こちらの方々が、ローマと戦った際の記録に「なあ、あいつら戦場で裸だったんだぜ」っていう記述があったところから、イメージが膨らんで定着したと言われています。

とはいえ、現在ではこれはさすがに話を盛りすぎ、野蛮人としての印象操作が過ぎるでしょう、と冷静に捉えられています。また、ケルトの人たちは鉄器時代に現れたと言われていて、また戦闘が得意でもありました。なので、鉄器を作る技術、そして高い戦闘能力・戦略性を持った集団が、「大一番、ここで負けるわけにはいかん!みんな、裸で行くぞ!」となりますか?と、ローマの歴史家にツッコミを入れ続けています。(実際、この時代、剣や斧、ハンマー、それにのちに鎧になるような金属板を加工する技術や、鎖かたびらなどが存在した、エルデンリングっぽい時代です)

ちなみにこの戦いは「テラモンの戦い」という名前できっちり歴史に残っていて、「ローマ軍の使う武器の前に、素っ裸で防御するものがないから、めっちゃ負けました」とされています。(なんでしょう、このモヤっと感)

店長としては、もしもタイムマシンが発明されたら一番にこの歴史を見に行きたいなと常々思っている今日この頃です。
 
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