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店長の少し偏ったケルト話

スコットランドヤード

出展 pixabay.com

イギリスは、ヨーロッパの中でも、警察が組織されたのはかなり遅かったようだ。

では警察がない時代、どうやって治安を守っていたのだろう。

実は、かなり古くから「タイシング」(10人組)と呼ばれる組織があった。
隣組と自警団を兼ねたようなこの組織には、成人した男性の参加を義務付けられていたようで、色々なしきたりがある。

「ヒュー&クライ」というのもそのひとつで、例えば泥棒を見つけた時に「泥棒だ!捕まえろー!」と叫びながら、犯人を追いかける。すると、それを聞いた人も、仕事を止めて「泥棒だ!捕まえろ―!!」と叫びながら追跡しなければならないのだという。なんだか微笑ましい。
実際、このシステムはかなり近代まで適用されていたそうな。(たしかに映画で見たことがある)

しかし移民が流れ込み、治安が悪くなって行く中で、賞金稼ぎ的なやり方で犯罪者を捕まえる私設警察ともいうべき組織が現れた。しかし、固定報酬がないので、結局は賄賂などで簡単に態度を変え、最終的に最も悪い商売になっていったそう。(なんて迷惑な)

そんな状態の続いていた1748年、フィールディング兄弟という人物が市民警察を刷新し、汚職を廃し、騎馬パトロール隊を編成するなど、大きな改革を行った。

そしてそれを前身にして、1829年に、はじめて首都警察が創設された。

ちなみにその警察の本拠地がホワイトホール・プレイス4番地に置かれたのだが、建物の裏側がグレート・スコットランドヤード街に面しており、通用口(裏口)を頻繁に出入りする人々をスコットランドヤードと呼びならわしたことから、この名前が定着した。

実際、スコットランドとは全く関係がない。(ショッキング)
ちなみに、シャーロック・ホームズでおなじみレストレード警部は、もちろんスコットランドヤードの人。
 
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