●チューニングのしかた●
ティン・ホイッスルは全体の長さを長くしたり短くしたりすることでチューニングをします。
上部管とそれ以下とをそれぞれの手で握り、優しくねじりながら、押し込んだり引っ張ったりしてスライドジョイントの長さを調節して下さい。スライドを長く伸ばすと音程は下がり、短く詰めると音程は上がります。
※分割部ジョイントは最後まで押し込んだままにして、チューニング・スライドとしては利用しないでください。
チューニングの目安となるラインが上部管に刻み込まれており、このラインが隠れる程度に上部管を合わせるとA=440hzとなります(音程は室温や息の速度により変化しますので、あくまで目安です)。
●チューニングが合わない方は●
(1)スライドユニットが上下反転していないか確認ください(図のように細いほうが下です)
(2)下部管が上下反転していないか確認ください(両端の指孔のうち小さい指孔が上です)
(3)下部管とスライドユニットはすきまなく最後まで押し込んでください。
(4)音程が低くなる方は、吹く息が極端に弱すぎないかご確認ください。
●スライドのメンテナンス●
・スライドが動きにくくなったらチューニング・スライドの内側にスライド・グリスを差し、演奏時は毎回チューニング・スライドを動かして、固まらないようにして下さい。
グリスを差すには、分割部ジョイントを取り外し、スライド・ユニットから上部管を取り外します。棒にガーゼを巻いてグリスやワセリンを、O(オー)リングやチューニング・スライドの摩擦面に塗布してください。
・Oリングはバイトン(フッ素ゴム)から作られており、何年も品質が持続しますが、もしOリングが壊れて交換が必要な場合は、15$で交換いたします(ケルトの笛屋さんが取り次ぎます。)
・組み立てるには、下部管を、まっすぐにスライド・ユニットに押し込み、上部管をスライド・ユニットに押し込みましょう。
右図にあるように、食器用洗剤を使って掃除します。
小さなボトルに水を入れて洗剤を少しまぜで使います。歌口のエッジからウィンドウェイに洗剤を通して、吹き口からこぼれるようにして下さい。
その後、水ですすがずに、自然乾燥させて下さい。
余分な洗剤は、吹き口から息を吹き込んで吹き飛ばしてください。
その際、歌口(エッジ)を指で覆って、音が鳴らないようにしましょう。
パイプクリーナー(棒にブラシが付いた掃除道具)に洗剤を浸して掃除に使うこともできますがあまり強くこすりすぎると頭部管を痛めて音に影響を与えることがありますので、優しくしましょう。
※金属の酸化を防ぐために、演奏前には楽器を完全に乾燥させておきましょう。
※ウィンドウェイの掃除にはウィンドウェイに洗剤を流し込んで吹き飛ばし、自然乾燥させます。
洗剤に浸したり水ですすいではいけません。
下部管の掃除には左図のように、イソプロピルアルコールに浸した薄い布を紐や針金に結んで、管の下から引っ張り上げましょう。
布は管のなかで引っかかって詰まらないように、そっと引っ張りましょう。
ジョイントを清潔にし、グリスやワセリンを塗布します。
イソプロピル・アルコールで拭き、完全に乾かすか、アルミに適した金属磨き粉を使いましょう。
真鍮磨き粉で、綿を使って磨きましょう。さびて黒ずむのは自然なことです。
軽く水かイソプロピルアルコールを湿らせた布で拭き、完全に乾いた布で拭きます。
落としたりぶつけたりすると割れる可能性がありますので、ケースに入れて移動しましょう。