ご質問「C♮キーはどうして必要なのですか?」
半音階にはクロス・フィンガリング(上記のCのような運指)や指孔の隙間を開けて出せる音と、それをもってしても不可能な音があります。
たとえばD♯(E♭)はいずれの方法でもほぼ不可能で、キーが必要となります。
一方で、C♮は一般的にキーがなくても不自由なく演奏ができますが、音程が若干外れていたり音が弱かったりします。そのため正確な音程と大きな音量でC♮を演奏したい場合はキーの出番となります。
ただしキーのC♮はB以外の音との運指のつながりが悪く、一定の状況下でしか使いにくいという問題がありますので、C♮キーがついているフルートでも状況に応じて複数の運指を使い分けることがあります。