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バウロンについて

主なトラブルシューティング

(1)皮が破れたとき・破れそうなとき

日本では梅雨の時期や雨の時など、湿度が高い時に皮の厚さに見合わないビーターで強打すると皮が伸びてしまったり、最悪の場合破れてしまう可能性もあります。
皮の張り具合は実際に練習しながら経験値を積むのが一番です。

著者自身はアイルランドで、雨天の湿度が高い日にパブで横に座った体格のいい男性が「いいバウロンだね、俺も叩くんだ、貸してくれない?」と言うので渡したら、ものすごい圧でかき鳴らし、ひどく皮がゆがんだ状態で戻ってきて、心もバウロンも凹んだ経験があります(笑)。


(2)ペグが動きにくいとき

機械系のオイルを注すると良いでしょう。チューニングシステムはアナログな作りのものも多いので、限りなくクリーンなトーンを作れる可能性があるメーカーは、Art Bodhranか、ReBELLion drumsしか知りません。


(3)皮がガサついてきたら

クリームをなるべく早めに塗ると良いのですが、メーカーがクリームを塗ることを推奨しない楽器の場合は、あくまで自己責任になりますがハンドクリームなどをつけた手で時々さすると良いかもしれません。


(4)皮の汚れが気になる

裏面の手垢などの汚れにはそのままにしていても問題はありませんが、気になる場合は湿らせた布に中性洗剤を軽くつけて、ポンポンと叩くように当てていくと汚れが取れます。その後に、湿った布で同じ行程で叩いて仕上げると良いでしょう。この作業の後は完全に乾くまで演奏しないでください。

なおオイルによるメンテナンスとクリーニングを同時にしてしまうと、乾くのが非常に遅くなるだけでなく、皮が緩み切ってしまう恐れがあるので注意が必要です。
また、水に濡らすこと自体を推奨しないメーカーもあるので確認が必要です。


(5)皮の張り具合が分からない

皮をパンパンに張る人やユルユルの人などいろんな奏者がいるので正解はありませんが、こんなに張りすぎたら破れるかな、これだけゆるい状態でこれだけきつく叩いたら歪みそうだな、という限界は知っておく必要はあります。


著名な奏者の演奏の音程や音色をよく聴いて、その音に近づけられるようにチューニングを工夫したり、テクニックを身につけていくことで、少しずつ自分と自分のバウロンにとっての良い皮の状態を見つけていくことができます。
「皮を知る」。
これは太鼓奏者として楽器を扱う上で、最も大事なことです。
 
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