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ヨーロッパのたて笛の世界

私がリコーダーに「出会った」わけ

ティン・ホイッスルを15年間吹いてきた私にとって、リコーダーはもはや外国の楽器も同じでした(確かにそうなのですが)。

ティン・ホイッスルでは半音階や転調は苦手ですが、半音階を吹きたければフルートを使えば良いですし、主にC管とF管しかないリコーダーと比べ、ティン・ホイッスルは半音ずつ様々な管がありますので、楽器を変えてしまえば、同じ運指を用いながら、どの調にも対応することができます。
ですから、リコーダーを吹く理由がなかったのです。
そもそも、リコーダーが活躍する楽譜を使ったクラシックな世界は私にはどうも苦手でした。

ところが、3年ほど前に北欧のスウェーデンやノルウェー音楽で伝統楽器としてリコーダーとその亜種を使っていることを知り、それらの音楽家に出会い、自分でも吹いてみたいと思うようになりました。

そして、プラスチックのリコーダーを取り寄せ、運指を勉強し直しました。吹いてみると、キーを使っているわけでもないのに全ての半音を吹くことができ、音域が広いリコーダーの合理性と完成度に驚かされました。

そして、ティン・ホイッスルでは考えられないことですが、プラスチック製の安いリコーダーでも非常に精度が高く、きちんと演奏に使えるのです。

バス・リコーダーにはキーが付いていて吹きやすく、大小の様々なリコーダーを重ねてアンサンブルを楽しめる点もホイッスルにはない文化でした。
こうしてリコーダーのとりこになった私は、リコーダーの運指を覚えなおし、これを伝統音楽で活用する方法を模索し始めました。

その後、社会人でありながら立命館大学のリコーダーサークルに参加したり、奈良の「笛星人」こと北村俊彦先生のアンサンブルユーイングに参加して奈良リコーダーフェスティバルに出演させて頂いたり、リコーダーを楽しんでいます。この時のコンサートの様子は、季刊リコーダー2015年春号のCDに収録して頂きました。

今はティン・ホイッスルとリコーダーを混ぜ合わせて伝統音楽を編曲、演奏するグループを立ち上げたり、北欧の伝承音楽をリコーダーで練習して、リコーダーを楽しんでいます。

hatao 
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