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ヨーロッパのたて笛の世界

現代に生きるホイッスル族

アイルランドの伝統楽器として知られるティン・ホイッスルにお話しを戻しましょう。
ティン・ホイッスルは、実は19世紀にイギリスで生まれた、歴史的には新しい楽器です。
イギリスの木製フラジョレットを、産業革命当時の最先端だった金属加工技術により量産したもので、当初はそのままフラジョレットと呼ばれていました。

リコーダーはすべての半音に対応するために非常に高度に発達した笛ではあるのですが、高音域を弱めに吹かなければならない点や、ホイッスル族に比べて運指が複雑な点で、リズムが命である伝統音楽のダンス曲の演奏に不向きな部分がありました。

また、ホイッスル族で一般的な、指孔を叩く奏法や、指孔を滑らせるポルタメントが使いにくいこともあり、リコーダーがアイルランド音楽の表舞台に登場することはありませんでした。
そのため、7音音階の伝統音楽の世界では圧倒的にホイッスル族が今でも主流となっています。

hatao 
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