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ヨーロッパのたて笛の世界

たて笛のその後

リコーダーとホイッスル族はその後も共生し続けました。
リコーダーはバロック音楽において、複雑な半音階や転調に対応できることから19世紀まで宮廷音楽で使われ続けました。

一方で、ホイッスル族はそれらが必要ない大衆音楽において、より簡単な運指のために愛好され続けました。
例えばイギリスのフラジョレットFlageoletや、ドイツやオーストリアのチャカンCzakanなどです。
これらは、フルートと同じように、6つのメインの指穴の他に、必要に応じて金属製のキーをつけることで、より正確な半音階をも得ることができるようになりました。

興味深いことに、フラジョレットにおいては、同時にたくさんの発音ができるたて笛の利点を活かし、3管が連結され和音が演奏できるものも登場して、19世紀のイギリスで大いに流行しました。
しかし、リコーダーもホイッスル族もともに、19世紀に、より正確な音程でより表現豊かに演奏できるモダン・フルートが完成すると、衰退してしまいました。

hatao 
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