少し基本的なことを書いてみたいと思います。
「装飾音」とはいったい何でしょうか。
それは文字通り、音を装飾するためのもの、まぁ、袖のフリルみたいなものです。
楽典(音楽家のための教科書)によると「音に短い飾りの音を付けることです」と書かれてあります。
わかりやすくするため、「赤とんぼ」の楽譜を用意しました。
下図の上段が通常の楽譜です。そして、下段の楽譜に赤でちっちゃく書かれている音符こそが
「装飾音符」なのです。
実際はもっといろんな種類の装飾方法がありますが、それはさて置き。
ケルト音楽は装飾音文化たっぷりの音楽です。
楽譜を見るとシンプルだけど、実際に聴くと全然違う!という体験は、ケルト音楽を聴く場合、結構な頻度で起こり得ます。
それはきっと、ケルト音楽が多分にフリル音楽である、ということに関係があります。
次回は、少し詳しくケルト音楽と装飾音の関係について(ふわっと)書いてみたいと思います。