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1800年代前半~中盤にかけて開発されてから、一大ブームを巻き起こした、一風変わった形の楽器、コンサーティーナです。
写真の黒いベルトに手を通し、白いボタンを押しながら、蛇腹(じゃばら)を両手でギーコギーコと伸ばしたり縮めたりすることで、音が鳴る仕組みになっています。(アコーディオンと同じですね♪)
コンサーティーナには種類があり、1つは同じキーを押さえた時でも、伸ばす時と縮める時で同じ高さの音が鳴るもの(=イングリッシュ・コンサーティーナ)、そしてもう1つは同じ状況で、異なる高さの音が鳴るもの(=アングロ・コンサーティーナ)という違いを持っています。もっぱらアイルランドでは後者のみが使われていたそうです。(イングリッシュって名前がイヤなのかな?)
今では良いお値段がしちゃうこの子ですが、実は開発された当初は激安楽器のひとつで、お手軽なサイズも手伝って男女問わず飛ぶように売れ、一気に普及したそうです。安いので粗悪品も多かったようですが、「質は悪くとも音はでかい!」と、ダンス音楽メインのアイリッシュには大変気に入られたそうです。