ケルトの伝統音楽は、絶えず多くの演奏家によって作り出されてきました。
でもその曲が本当にオリジナルかどうか、今となってはわかり得ません。
「この曲聴いてくれよ、作ったんだ!」と言っても、それは前回のセッションで隣村の下柳さんの演奏を聴いて、少しアレンジを加えただけかもしれません。
昔はCDや楽譜集もなく、著作権もありませんでしたし、そもそもそんなこと誰も気にしなかったことでしょう。(例えばジョークの原作者なんて気にもならない、って感覚?)
1日働いて疲れたんだから、スカッとできる底抜けに楽しい曲をレパートリーに加えていくことこそが、何より「楽しさ」「充実感」に直結していたんじゃないかと、ふと思えたりします。