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ガリシアの楽器「ガイタ(バグパイプ)」

ガリシア音楽で使われる楽器「ガイタ(バグパイプ)」

ガリシアを象徴する伝統楽器といえば、なんといってもガイタ(Gaita) と呼ばれるバグパイプ。現在一般的に使用されるガイタには、プンテイロ(punteiro) と呼ばれるメロディーを奏でるダブルリードのチャンターと、左肩に掛け、チャンターの主音の2オクターブ低くチューニングされるドローン(ロンコ)、バッグから右手側に伸び、チャンターの主音よりも1オクターブ低くチューニングされるドローン(ロンケタ) が付いています。オプションでチジョンと呼ばれる短いドローンが付くこともあります。チャンターはクロマチックなため、同主調での転調が頻繁に発生します。

ガイタの起源は不明ですが、中近東から伝わったと考えられており、アルフォンソ10世がガリシア語で編纂した聖母マリア讃歌集やガリシア各地の教会(特にロマネスク建築) の彫刻にガイタが見られることから、少なくとも1000年程度の歴史があると考えられています。

現在、ガイタの製作法は科学的に体系化されていますが、20世紀以前は製作者によって作るものがバラバラで、田舎で通信手段もなく、技術の共有も容易ではなかったため、各地で様々な種類のガイタが生まれました。楽器により演奏できる音域や調、音階、運指が違ったため、演奏されるレパートリーも多様でした。

20世紀前半にポンテベドラで活躍したマヌエル・ビジャヌエバ (Manuel Villanueva) のガイタのレプリカ。B管ミクソリディアンのチャンターにロンキージョと呼ばれるドミナントにチューニングされた小型のドローン付き。運指は音階が上がる時に指を閉じていくペチャードと呼ばれるスタイル。
 

ガリシア東部で演奏されるガイタ。1オクターブ半の音域を用いた演奏が特徴。

ポルトガルとの国境地域バイショ・ミーニョに伝わるシングルリード式のガイタ、ロスカ。

伝統的な演奏では、地域差はあるものの、C管、B管、Bb管、D管が最も一般的に用いられてきましたが、今日では他の様々な楽器と一緒に演奏する必要性があることから、フルートやギターとの相性が良いG管や、フィドルとの相性が良いA管などもよく用いられており、中には十数種類の調のチャンターを作ることができる製作家もいます。

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