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アジアのケルト音楽

台湾のアイリッシュ事情について

この原稿を台湾から書いています。
私は年に3、4回は台湾に行くのですが、今回は台湾で第二回目となるアイリッシュ・ミュージック・キャンプを開催するためです。2018年は7/21~7/23まで3日間、台北の教室で朝から夕方まで楽器の練習や講義をします。去年と同じく、フィドルにさいとうともこさん、ギターにアニー君こと中村大史君をお招きしています。

キャンプとは言っていますが街中で開催するので、アイリッシュ予備校のような雰囲気です。コンサートやセッション、学生の発表会もあります。日本でもこういうイベントができればよいなと思っています。

私が台湾に関わるようになったのは9年前の2009年。ひとりの台湾人が私を訪ねて日本にやってきました。林世唐さんという、台北でオカリナ講師をしている音楽家で、アイリッシュに興味を持ち、台湾では演奏している人がいないため、はるばるレッスンを受けにやってきたのです。私はそれまで台湾に行ったことがなく、中国の一部くらいの感じで認識していました(日本人の一般的な認識かと思います)。

こうして彼と知り合ったことがきっかけとなり、翌年にシタールの田中峰彦さん、ジャズ・ピアノの梅田希実さんと一緒に台湾を訪れコンサート・ツアーをしました。その翌年は東日本大震災の際に台湾が多大な義捐金を送ったことへのお礼参りをしました。この当時私は中国語は一切話せなかったのですが、それから台湾の文化、自然、歴史、人に感銘を受けて、深く関わってゆくことになり、中国語の学習をはじめました。それからは毎年台湾を訪れ、規レッスンやコンサートを開催し、中国語も学び、今では中国語で直接レッスンやコンサートをしています。

さて、そんな台湾のアイリッシュ・ミュージック事情ですが、まだまだ盛んとはいえない状況です。
演奏者が少なく、レッスンに来ても長続きしない生徒さんが多いのですが、去年のアイリッシュ・ミュージック・キャンプをきっかけに、ようやく参加者が集まって毎月パブでセッションを開くようになりました。今年の春には浦和ケーリーバンドのメンバーの方々やダンスの宮澤紅子さんが来台してこのセッションに参加したそうです。

他にも、ステップダンサーのStaciステイシーさんは毎年のようにアイルランドに行きダンスの腕(脚?)を磨いています。ステイシーさんは台北でダンスのレッスンを開講しており、子どもたちのダンサーが育っています。

台湾は心理的にも距離的にも日本に近く、多くの台湾人観光客が日本にやってきますので、これからはお互いの交流がますます盛んになればと思っています。

台湾でのセッションに興味のある方は、友人の林世唐さんが主催するアイリッシュ・ミュージックをFacebookで検索してみてください。

台灣愛爾蘭音樂推廣中心 - Taiwan Irish Music Centre
@twCeili
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