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アジアのケルト音楽

中国のアイリッシュ事情について

ダージアハオ(みなさん、こんにちは)!

この連載を始めてから、ハングルや簡体字中国語など、日本語の規格外のフォントを書こうものなら、メルマガ全体が文字化けしてしまうというオソロシイことを知りました。ということで、「アジアの現地語でアイリッシュ」の企画は開始前に絶望的となりました(笑)。中国語といえば先月、中国語の検定HSK5級を受けてきました。試験官も問題用紙も中国語で進められていて、大変緊張感のある試験でした。合格していますように!

さて、前回は韓国のアイリッシュでしたが、今回は中国のアイリッシュ事情についてお話します。
僕が北京を初めて旅行したのは、アイルランドに行く際に中国国際航空を利用して、北京で乗り換えた時でした。
その後、上海万博、北京旅行と何度となく中国を訪れており、最近ではほぼ毎年、北京に行ってあちらの友人や生徒さんとの交流を続けています。僕が見た10年ちょっとでも中国は本当に変わりました。人々の服装や化粧もどんどん変わり、毎年驚かされることばかりです。

最初に中国のアイリッシュ・ファンとの交流を持ったのは、YouTubeでティン・ホイッスルを上手に吹く中国人の若い男性を見て、中国でまさかアイリッシュを演奏する人がいるとは知らず、興味を持って連絡を取ってみたことからでした。呉 国忠(ウー・グオジョン)君と言って、北京で音楽を学ぶ学生でしたが、アメリカのティン・ホイッスル奏者のJoanie Maddenのファンで、彼女の演奏を完全コピーしており、たいそう上手だったのでした。

2011年にヨーロッパに行った際に呉君と連絡を取り、彼のマンションに泊めてもらいながら彼の通う音楽専門学校で学生にアイリッシュの講義をしたり、学生アイリッシュバンドに混じってコンサートをしたのは、良い思い出です。
その時に北京のアイリッシュ・パブでセッションをして、北京のアイリッシュファンとつながりました。
フルートのJaylin Chuは英語がうまく、僕にフルート購入のアドバイスを求めてきたことから仲が良くなりました。Jaylin は三等客室(Steerage band)というアイリッシュ・バンドで活動しています。

中国ではなぜか笛が圧倒的に人気があり、ホイッスル、フルートを練習している人が多いです。品質のよい笛の職人もおり、Galeonというブランド名で楽器を製作しています。

一方でフィドルは、中国では優れたヴァイオリン奏者が多いのに、ほとんど見ることがありません。
ヴァイオリンを演奏する学生は、学歴や評価のために音楽をしているので、クラシック以外に興味を持たないのだそうです。

中国は超広大な国土に13.8億人の人が住む大国なので、各地にアイリッシュやホイッスルのファンがいても、会って交流することができません。そこで微信(WeChat)というメッセージアプリやQQに交流グループがいくつもあって 毎日のようにやりとりをしており、とても仲が良いです。音楽以外の話題がほとんどで、たまに演奏ビデオを投稿しています。

この夏も、僕は北京に行く予定です。万里の長城でセッションをして、レッスンをして、日本のギター奏者の下田理さんとコンサートをする予定です。興味のあるかた、一緒に行きませんか?
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