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アジアのケルト音楽

韓国のアイリッシュ事情について

ヨロブン、アンニョンハセヨ!(みなさん、こんにちは)
皆さんはセントパトリックスデーをどのように過ごしましたか?
僕は3月16日から19日まで、ソウルに行って韓国のセントパトリックスデーをお祝いしてきました。
日本のお隣、韓国は本当に近くて、関空から飛行機で1時間40分でソウルに行くことができます。これって、僕の故郷の札幌に行くよりも短いのですよ。最近はLCC(格安航空会社)もありますので、とても行きやすくなりました。

韓国ではアイリッシュは昔から盛んで、ソウルではセッションが毎週開催されています。また、楽器演奏だけでなくダンスを楽しむ人も多いです。今回は初めて韓国でセントパトリックスデーを過ごしました。イベントでは寒江(ハンガン)の南側の新道林(シンドリム)駅前広場を借り切って、アイルランド大使館、大韓航空や多くの企業がスポンサーとなり、一日中コンサートがありました。トラッドだけでなく、アイリッシュ・パンクもあり、多くの人が音楽を聴いたり、踊ったりして楽しんでいました。僕は韓国人の友人と一緒に、4人でCeltic Asiaというグループで40分演奏しました。他にも韓国人のトラッドバンドが出演して、場外ではセッションや街頭演奏もありました。

笛のレッスンも開催し、14名の方が参加し、熱心にお話を聞いたり練習をしました。韓国ではティン・ホイッスルを学ぶためのスクールが創設され、これからますますアイリッシュが盛んになることと思います。

僕が韓国のアイリッシュ・ミュージシャンと最初のコンタクトを取ったのはもう10年くらい前かと思います。その頃から日本語でアイリッシュ・フルートの情報発信をしていたのですが、韓国や中国からフルートの購入について相談をされることがありました。韓国では高校の第二外国語で日本語を選択できる学校もあり、基礎的な日本語ができる方はとても多いのです。それから何年か経って、大韓航空でヨーロッパに行った際に、乗り換えでソウルに寄り、セッションに参加したのが最初の韓国でのセッション体験でした。

韓国にはかつてBardという男女2人組を中心としたバンドがあり、プロ活動をしていました。女性ボーカルのパク・ヘリさんは歌、ホイッスル、アコーディオンを担当し、男性のルビンさんは歌とギターを担当していました。二人とも 作詞作曲をするので、韓国語の歌がとても良いのです。ダンス曲もたくさん演奏しています。残念ながらBardは2017年に解散してしまいました。こちらから聴くことができます。

Bardについての日本語の記事はこちら。 

また、韓国南部ではティン・ホイッスルやフルートを製作してるメーカーもあります。

僕がアイリッシュを始めた2000年頃、アイルランドでアジア人に出会うことはめったにありませんでしたが、今は韓国人もたくさんアイルランドで音楽を学んでいますね。
僕の友達はたまに日本でセッションに参加することもあります。
音楽への愛や熱心な様子は私達とまったく変わらないので、アイリッシュを通じて両国の交流がひろがることを願っています。

いまのところ、ソウル以外では公式なセッションはないようです。これから韓国に行ってセッションを楽しみたい方は、友人をご紹介しますので僕までご連絡ください。
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