現在、カートには商品がありません
カートの中を見る
ご利用ガイド お問合せ

「フワフワした国」

出展 pixabay.com

アイルランド共和国の成立に沸いている中、他のケルト地域はどうだったんだろう?
かけ足で見てみよう。

スコットランドって国は英国に反発したり、かと思ったら英国仲良くしちゃったり、なんともフワフワした態度を取ってたんだ。

そんなフワフワした国だったから、お隣アイルランドが独立運動に沸きあがってる時も「独立はしたいけど現実味はないよね~」とマイペースに暮らしてたんだって。

でも1960年ごろ、スコットランドの北側に油田を発見してから態度が一変。
なぜかって?そりゃ、スコティッシュとしては「うちで見つけた大金をなぜロンドンに持って行かれるんだ?」と考えるのが当然ってもの。
そしてついには、英国に「わしらも独立したいんじゃ!」と叫び始めたんだ。

でも鉄の女(当時の英首相)には全く届かず、ほとんどすべての要求を拒否された挙句、ずいぶん荒んだ状況に陥ってしまった。(映画「トレインスポッティング」参照)
 

出展 pixabay.com


じゃあ、ウェールズはどうだろう。
ウェールズはというと、議会やら国の体制やらが確立するずっと前から英国の一部になっていたし、そもそも一時的にしか独立した国として統一したことがなかったし、二度の手痛い失敗で、およそ独立に関しては考えられなかった。
もちろん、独立を望むグループも存在するけれど、アイルランドのようにその運動が全国で活性化するってことはなかったんだ。
その代わり(というのも変だけど)ウェールズ語を残す運動はずっと行っていて、アイルランドのゲール語よりずいぶんと効果を上げ、今でも独自の文化を守ることに成功している。

出展 pixabay.com


もうひとつマン島はどうだろうか。

ブリテン島とアイルランド島の間にポチッと浮かんだ小さな島は、特に政治的な問題に巻き込まれず(小さすぎて気にもとめられなかったのかな)1000年以上もケルトの文化を保っている。
ケルト系の人々が流れ込んだあと、ヴァイキングに征服されたので、現在マン島に暮らす人たちは「ヴァイキングの末裔」だと自負しているんだとか。

アイルランドでは不自然に残ったイギリス領(北アイルランド)の問題がずっと続いていた。
この問題は残念なことに、今でも解決していないんだけどね。

1960年ごろ、ごくごく最近のケルトなお話。
 
  • 友だち追加