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「冷やし中華はじめました」

いまでは赤い二階建てバスが、街をすり抜けるように走っている美しい光景や、ビッグベンやロンドン橋などの壮麗な建造物が自慢の英国。

でもこの頃は、めちゃくちゃ不潔だったんだ。不潔すぎて、ほとんど40歳までに死んじゃってたんだって。

ゴミは出すけど、そのあとのことは誰も考えてない。
だから町中ゴミだらけ。
いや、生ごみだらけ。
当然のら犬、のら猫が繁殖して、病気もどんどん広まった。

しかも、その頃の医者ってのは特に資格も持ってなくて、「冷やし中華はじめました」ぐらいのノリで、散髪屋のおっさんが「医者はじめました」と名乗っていたらしい。
「内科も、刈り上げも、外科手術も、ツーブロックも、おいらにお任せ!」ってね。

その頃、田舎の方では農業にちょっとばかし変革が起こった。
これまで、なんとなく「あっちとこっちと、そっち」って具合に雑に決めていた、農作人の農地をきれいに整理したんだ。(エンクロージャー法)

整理にあたって、貧乏人はなぜか農地の合計数が少なくなった。(ムムっ?)
金持ちの農地はなんだか広くなったりもした。(ムムっ!)
それでも、それ自体は画期的なシステムで、ずいぶん効率的になったそうだよ。

まぁ、国内はそんな状況だったけど、大英帝国の中枢のじい様連中には、遠くの世界しか見えていなかった。
チキチキ植民地争奪レースだ。
この頃は、必死で宿敵フランスと、アメリカやカナダやインドを取り合ってたんだね。

紀元1750年ごろの、やぶ医者フィーバーなケルト話。
 
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