ノルマン人がイングランドを支配していた時代、彼らはそれまでなんとなく曖昧になっていた
ウェールズの領土にも目を付けた。
どうも政治的に統合することに抵抗があるウェーリッシュ(ウェールズ人)たちは、特にウェールズを独立王国に!ということには力を注がなかったけれど、イングランド側からの攻撃があると即座に反抗。
そんな時勢の中で、ウェールズを統合しようとする人たちもちょくちょく現れた。
でもお国柄なのか、それほどうまくはいかなかった。
それに、絶え間なく国境付近ではイングランドが攻めてきて、力のない村々はあっさり降伏。
勢いに乗ってイングランドが攻め入ると、逆に奥地では頑強な村がたくさんあったのでイングランド軍を敗走させることに成功。
そんな一進一退の攻防が続いていたんだけれど、その混乱に乗じて、サクサクっとそれら全ての村を支配下に置くことに成功したおじさんが現れた。
攻め入るイングランドには徹底抗戦し、逃げる敵も容赦なく斬り捨てる!
さらに数多くのお城の建設や戦術・訓練、ウェールズ教会の整備など、国の中から大改革を行った。
果たしてウェールズ統一を目前に、パパが死去。(あら残念)
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続く息子が、残念なことにカリスマ性もリーダー資質も全く持っておらず、あえなく失墜。(もっと残念)
それでも、さらにその息子の代には、再度復興に力を入れた。
ここで、ウェールズの独立がある程度認められたもんだから、ちょっと天狗になった三代目。
度重なるイングランドからの要請をことごとく拒否。
そんな態度がイングランドの怒りを買い、後に手痛いしっぺ返しを食らう羽目になってしまう…
紀元1200年ごろの、天狗になっちゃだめよってウェーリッシュなお話。