ちょっと時代をさかのぼってみましょう。
北欧人たちは、自国の
複雑な入り江を船で航行する中で、他の国よりも圧倒的に優れた
航海術を手に入れたんです。(特にノルウェーはフィヨルド大国ですから)
最初のうちは、その優位性に気づいてなかったんだけど、そのうち外国に買い出しに行ったりした中で、よその国の船や航海術があまりにお粗末なことに気づいちゃったんだ。
「あれ?これ、持ち逃げしたら余裕で逃げられるんじゃね??」
その発想から、ヴァイキング誕生!(ほんまかいな)
浅瀬でもスイスイ航海できる専用の船
「ロングシップ」を自在にあやつり、色んなとこから色んなものを略奪するようになった。
また、圧倒的優位な船と航海術のアドバンテージにあぐらをかくことなく、襲撃前に入念な下調べを行い、カールおじさん級に油断してる人たちだらけの港だけを狙ったんだ。
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さらに、バットマンよろしく演出面まで考慮して、先頭を任せるグループには背の高く体格のゴツい人ばかりを集め、さらに幻覚キノコを与えてハイになった状態で上陸させたそうな。
カールおじさんからすれば、船はすごい、狙いも正確(守備隊なんていないからね)、その上、攻めてきた野郎どもが自分の頭をバンバン叩いたり、盾に噛みついたり、雄たけびを上げながらヨダレを滝のように流した異様な集団を目にするわけです。
考えただけで恐ろしい…
ちなみにヴァイキングが、先頭を任せるハイなお兄さんのことを「バーサーカー」と呼びます。これはドイツ語読みで「ベルセルク」、意味は「狂戦士」ということになります。
さらに戦略として、とりあえず奪えるものを奪ったら、すぐに退散したんだそうです。
つまり守備隊が組織される頃には自分の国でレッツパーリー中だということです。
おそるべき、ヴァイキング。
何でも好きなものをちょっとずついただく精神は、バイキング料理の語源でもあります。
(ちなみにこれは和製英語なので、海外の人には通じませぬ)
紀元1000年ごろの、キノコでハイになったお兄さんたちのお話。