ローマ人に征服されていた時代も遠い過去になり、破壊癖の強かったアングロ・サクソン人もすっかり落ち着いて、少し平和な時代が続いた。
平和にするために、ちゃんと領土なんてものを決め、いくつかの王国に分けてみちゃったりもした。
かくして、ブリテン島はドラゴンボールのように7つ(の国)に分かれることになった。
「ケント」「サセックス」「エセックス」「ウェセックス」「ノーサンブリア」「東アングリア」「マーシア」の7つに。(あんな小さな島に7ヶ国!)
また、ローマ人によってもたらされ、ローマ人とともに消え去ったキリスト教が、ローマ教皇の計らいによって再度、ブリテン島に広まった。
ちなみにアイルランドには、ローマ帝国の時代にやってきた聖パトリックの布教によって、それなりにキリスト教が定着していたと言われていたりする。
しばらく経った頃には、ブリテンの7つの王国にもきっちり優劣が付き、ウェセックスの王様が大ボスとなり、ほんと平和になったんだって。
お隣アイルランドも、前述の通りキリスト教の教えをしっかり守り、なんとも平和な時代を謳歌していた。
都市と呼べるようなところはなく、修道院の周りに村が出来ていた。
みんな修道院にモノを売り、修道院はみんなの治療や(罪の)許しを与えるという、持ちつ持たれつ文化が築かれていた。
この頃の修道院のいくつかは、観光名所になっております。(クロンマクノイズやキルデアなどなど)
紀元500年すぎ、すこしゆったりしちゃうケルトのお話。
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