現在、カートには商品がありません
カートの中を見る
ご利用ガイド お問合せ

最終回 「ゲーム・オブ・スローンズ」

出展 pixabay.com

さて、エリザベス女王は生涯独身で子ども産むことなく、その女王人生に幕を下ろした。

そんなわけで次に王位につく人を色々精査した結果、メアリとダーリンの息子ジェームズ6世(英国王位についた時点で、改めジェームズ1世)が王位についた。

母メアリが幼少の頃から思い続けてきた「イングランド王への血統」は、はからずも息子が証明した形になった。

ちなみにスコットランド王がイングランド王にスライド登板したので、この時代から両国間に君主は1人だけという形式になったそう。

さて、大航海時代は「世界の未開の地に金のなる木(スパイス)があるかもしれない!と大海原に乗り出した野郎たちに」よって作られてきた。

ということは、シンプルな話、世界に未開の地がなくなった時点で、自動的に終了してしまうものなんだね。

なので、未開の航路を探索しつつ(スタートレックとやってることが同じ)、獲得した土地を自分たちの良いように作りなおすという、いささかはた迷惑な「植民地時代」へと突入していった。(今でも似たようなことは多い)

その後、イングランド王位は150年ほど継承され、1707年にスコットランドが併合されて「グレートブリテン王国」王位として、さらにその100年後にはアイルランドも併合されて「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」王位として、今でもその「冠」が受け継がれている。(現在の英国君主はエリザベス2世)

またこのコラムの主役だったメアリ女王は、奔放な女王として語られることも多いですが、「悲劇の女王」としても非常に有名で、そのドラマチックな生涯から多くの映画やドラマになっています。(大女優キャサリン・ヘップバーンも演じたことあり)

ちなみに、こうした「王位(Throne)」を巡る争いは、あらゆる国で繰り広げられ、そうした社会情勢を反映する鏡でもある文化や芸術に広く、現在までその痕跡を残しています。

現在、世界中で大ヒットしているTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、そんなイングランドのドロドロした争いを下敷きにしたファンタジー作品ですし、言わずもがな、シェイクスピア劇の多くが史実を題材にしています。(有名なマクベスは今から1000年ほど前のスコットランド王です)

伝統音楽や伝統曲(特に歌詞のついたもの)を演奏する時に、そういった歴史背景を意識してみるのもまた、一興なわけです。

 
  • 友だち追加