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第37回 「さようなら、愛されしスコットランドの女王」

ある日、メアリの元に古くから交流のあった反イングランド貴族の青年から手紙が届いた。

そこには「これまでに行った反乱と、それに対する同意書」が入っていて、メアリはそれにサインをして返信。

そのすぐあと。
突如、イングランドのお偉方がメアリの部屋に入ってきて
「先日あなたが書かれた同意書が偶然にも見つかったので、家宅捜索を行います」 と、部屋中を荒らされてしまった。

そこには、彼女の希望になるはずだったスペインの王子とのやりとりなども残っており、今まさに大航海時代のキング・オブ・キングスを決める戦いをスペインと繰り広げようとしているイングランドとしては、到底見過ごせない「裏切りの証拠」となってしまった。

同意書の入った手紙自体が陰謀の始まりだったんじゃないか、と今でも噂されるこの事件をきっかけに、当然彼女は裁判にかけられ、そして異例のスピード採決で死刑に決まってしまった。

エリザベスは、メアリの死刑のための署名を拒んだとも、内心喜んんでサインしたとも伝えられている。

結局、エリザベスはサインせず、宮廷中枢が勝手に死刑の手はずを整えたそう。

真相はどうあれ、メアリは1587年2月8日、彼女は従者たちに残った金品を分け与え、そして自らは最も豪華な深紅のドレスに身を包み、処刑場へと歩いて行った。

この処刑を受けて、文通相手だったスペイン王はイングランドに直接攻めることを決意した。(アマルダの海戦)

そして、当時「無敵艦隊」と恐れられていたスペイン海軍を、イングランドが破るという歴史的な戦いになるわけです。

その結果、「太陽の沈まない国」号をスペインから奪取、今日の英語文化の広がりにつながるわけですね。