メアリのお話のクライマックスに行く前に、当時のスコットランドの内情をシンプルにまとめてみました。
いつだってそうだけれど、その国にとって大きな存在の外国(もちろんイングランド)がいた場合に生まれてくる感情は
●「憎きイングランドに屈するな!」と声高に叫ぶ
反イングランド派と、
●「とは言いますが、これまで連戦連敗、ここは関係がさらに悪化しちゃう前に仲良くしませんか?」と遠慮がちに提案する
親イングランド派の二大勢力。
親イングランド派の
入会特典は「ヘンリー八世勢力から賄賂がもらえるぞ」「イングランドがスコットランドを征服した暁には、良い待遇が受けれちゃうぞ」というもの。
対する反イングランド派の入会特典としては、「世界の中心おパリのハイソな連中から、ひたすらお金がもらえちゃうぞキャンペーン実施中」として、本当にひたすら資金を提供してくれたんだって。(=それがそのまま反英活動に直結)
さて、そういった入会特典に心が揺らぎまくっていた当時のスコティッシュは、その後、もうひとつの選択すべき問題が降り注いた。
それが、先にも書いたように、カトリックとプロテスタントの二択。