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第24回 「壁に耳あり、障子にメアリ」

そんなわけで、スコットランド女王のメアリは5歳にして、フランス皇太子妃のポジションに収まった。

フランスはスコットランドとはずいぶん違いますから、大自然の中で時に優しく、時に荒々しく生きるひげモジャおじさんとかいませんから、おフランスの宮廷で優雅な生活を満喫しつつ、すっかり都会っ子になって、何不自由なく暮らしてたわけです。

出展 pixabay.com

フランス上流階級のアイドルの地位を確立しつつ、皇太子くんが成人したと同時に結婚。
ついにメアリはスコットランド兼フランスの女王に!

さて、その頃、イングランドではダメ国王ハッチャンが没し、血統も怪しげなエリザベスって女が女王になったんだって…なんていうウワサが漏れ伝わってきたもんだから、フランス王家も見過ごせない。

「エリザベスさんは、お父さんこそ国王ですが、お母さんは侍女、しかも一方的な離婚で認められていない(カトリック教会的にはね)わけだから、それはもはや庶子ですよ。
片やご覧なさい、うちのメアリちゃんは、父上は王家の血を受け継ぎ、母上はフランスの王家の血を引いてるんですよ
これはもう、誰が見たってうちのメアリちゃんがイングランドの女王にふさわしいでしょう!
ほら、恥ずかしがってないで、メアリちゃんもきちんと発言しなさい!」

みたいな、お受験対策ばっちりの両親のような正論(のように聞こえる論)をぶち上げた。
これが第21回の最後のところ
 
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