そんな折、放蕩国王ハッチャンことヘンリー8世がローマ・カトリック教会を脱退して、勝手に「英国国教会」を設立、スコットランドも同じ宗派にせんかい!とムチャクチャな要求をしてきた。
当然ながらそれを拒否したスコットランドに激怒したハッチャンは大軍でスコットランドを攻めた!
思わぬ言いがかりをきっかけに大ピンチに陥ってしまったスコットランドが「SOS」とモールス信号を飛ばした先は、もちろんフランス。
でも、おフランス的には、スコットランドがイングランドに攻め入る時に兵を貸すのは惜しまないけれど、スコットランドにイングランドが攻めて来た時に兵を貸すのは、抵抗があった。(旨味が無いからね)
それでも、スコットランドがしつこく頼んできたものだから、フランスは交換条件付きで了承して、兵を送ってくれたんだ。
その条件は、メアリをフランス次期国王に嫁がせるように、というものだった。
イングランド軍による激しい攻撃の戦火を抜け、バレないようにグルっとアイルランドを迂回してフランスへ亡命したメアリ、御歳5歳の出来事。