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第21回 「ベタなお嬢様キャラは、だいたい縦ロール」

さて、そんな怒れる猛牛スペインが国旗の赤色めがけて、今にも突進せんとしていた状況で、イングランドにも悩みの種があった。

少しだけ時代を戻して、エリザベス女王の父・放蕩国王ハッチャンが死去したあとのお話。
その頃、イングランドでは王位継承権争いがし烈を極めていた

出展 pixabay.com

何せ、ハッチャンが6度も結婚した妻たちは、血統のはっきりしない人たち(侍女とかね)で溢れかえっていて、王族からは難癖の嵐だったんだ。(お宅のおっかさんは、あれ農民でしょう。うちはあれですぜ、おっとさんもおっかさんも良いとこの出なんですぜ、みたいな)
さらに、残した子のほとんどが女児。

男の子もひとりはいたんだけど、産まれた時から「スコットランド女王と結婚させて、イングランドの王をスコットランドと兼任にしようか」みたいな、南海の名捕手(プレイングマネージャー)になる宿命を背負わされたストレスのせいか、15歳という若さで他界。
これでハッチャン血筋には男子はいなくなった。

もちろん、女王でもいいんだけど、お母さん側の血統がもれなく怪しいと来たもんだから、大もめにもめた。

結局、上から順番にということで落ち着き、最初の妻(スペイン血統)との子が死んでしまったので、2人目の妻(かのアン・ブーリン嬢)の子エリザベスが王位についた。

そんなゴチゃっとした混乱の中、

「ワタクシの方がイングランドの王位にふさわしくってよ!」

と声高に主張した女性がひとり。
スコットランド女王メアリだ。
 
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