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新国王となったハッチャンは、王妃(兄嫁)との間に女の子を授かる。
男の子ではなかったけれど、きっと産めよ増やせよでこれから子宝に恵まれるに違いないと、誰もが思ったある日、まさかの爆弾発言。
「すみません、離婚したいんですがー?」
仮にもカトリックを掲げるイングランド、その国王が教義に反する「離婚」を声高に叫ぶなんて、何事か!?と、怒り狂ったのは当然ローマ・カトリック教会、そしてわが子を嫁に出したスペイン。
でも、そうやって皆さんが慌てふためいている時には、すでにお気に入りの侍女たちとキャッキャウフフのラブラブ期に突入していたもんだから、離婚の意志は固く、結果、自らローマ・カトリック教会から脱退。
返す刀で「英国国教会」を設立したってわけ。
いやぁ、フリーダムですな。(遠い目)
そんなハッチャン、新妻との間に子を儲けるも、なぜだか皆女の子だったので、その度に新しい妻を求めた。(THE 女性の敵)
でも、さすがにそう何度も離婚するわけにはいかないので、男の子を生めなかった前妻たちに難癖をつけ、次々処刑。(THE 人類の敵)
そんなダメ国王の、どうしようもない女癖の悪さが、永遠のライバルを生むことになるわけです。
それこそが、この「ざっくりした大航海時代」コラムの肝、エリザベス1世とメアリ女王。