ポルトガル王室はウハウハの
“確変”状態。
ガマっちの快挙に気を良くして、インドへの旅パート2を組織する。
なんだって続編よりオリジナル作の方が良い、なんて言われるけれど、この旅もそうなった。
前回よりも大々的に組織した遠征隊だったが、大嵐に遭遇。あれよあれよと流されて、どこだかわからないトコロに流れ着いてしまった。
なんと、この時流れ着いた土地が今の
「ブラジル」だったんだ。
「え!?流されすぎじゃね!?」と思うよね。実際どれだけの期間流されてたら、インドを目指してたのにブラジルにたどり着いてしまうんだろう。
結局、この遠征隊はインドには到達しなかったんだけど、思わぬ副産物があった。
もちろんそれは
「ブラジル」という広大な土地だ。
この南米大陸の発見は、奴隷貿易にとてつもない影響を与えた。
それまでは奴隷たちが連れて行かれる先はヨーロッパだけだったんだけれど、このブラジル発見を境に、広大な土地で展開される
プランテーション(農業の超大規模版)にどんどん奴隷たちをつぎ込むようになったんだ。
発見当初は、原住民のインディアンをこき使っていたんだけれど(この時点でヒドイ)反抗的だったり、逃亡されたりしたもんだから、「そうだ黒人奴隷をこっちに持ってこよう」と思いついてしまった。
このプランテーションと奴隷の関係は、ごくごく最近(南北戦争)まで続いてしまう。
そして、今や元々そこにいた民族や文化の話なんてこれっぽっちも聴けないぐらい、そこで暮らしていた人たちは跡形もなく殲滅されてしまったんだ。
この南米大陸の発見は今でも尾を引いている
「植民地時代」の幕開けでもあった。