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北欧五カ国で最も影が薄い国、アイスランド。
歴史的な民族の流れを見たときに「北欧→ケルト」という文化の流れは数あれど、その逆はほとんどないんだ。(誰もわざわざ自分家より過酷な環境に身を置きたがらないからね)
そんな歴史の中で、ごくごく例外的にアイスランドだけはケルト→北欧のつながりが。
アイスランドは元々、無人島だった。(鬼寒いし火山だらけ)
船を出して頑張ったらたどり着けるけど、さっき言ったみたいに、わざわざ苦労して今より圧倒的に条件の悪い物件に誰も移るなんてことはないよね。
でも、そんな中、アイルランド人の僧侶たちは、バイキングの度重なる襲撃に疲れ果てて、そんな穴場物件に逃げこみ、暮らしていた。(バイキングは教会とその集落を目印に襲うからね)
でもある時、そんな穴場物件に、バイキングはやってきてしまう。
やってきた理由はいろいろあるけれど、バイキング時代も終焉の頃になると、どの国も王を決めたり、国を統一するだ、法を整備して税金でも取ろうかみたいな風潮になっていった。
そんな圧政の予感から、いち早く逃げ出した人たちが、この穴場物件に集まったわけ。
そこでびっくりしたのはアイルランドの僧侶さん。
バイキングが大嫌いで逃げてきたのに、まさかの再会にスタコラサッサと逃げ帰った。
大急ぎで逃げすぎて、アイルランド語の聖書を置き忘れて行ったのが、アイスランドのキリスト教化のきっかけとなった、的な逸話が語り継がれてるんだ。
ちなみに独立はフィンランドとほぼ同時期。
そんなアイスランドには、地理的な特徴がすごくたくさんあって、新しいプレート(地球の表面の地殻)を産み出す「海嶺」と呼ばれる、本来海の底にあるものが、アイスランドだけは島のど真ん中にあるんだ。
その影響もあって、北海道+四国ぐらいのサイズの島に130の火山があって、時々大噴火を起こしちゃう。
そんな火山が爆発した後の荒涼とした、少し異世界感・地球外感のある大自然が織りなす風景の影響で、映画のロケーションがよく行われていて、映画ファンにはおなじみ。
ごく最近だけでも「バットマン・ビギンズ」「ノア 約束の舟」「インターステラー」「マイティ・ソー」「スタートレック」「プロメテウス」「オブリビオン」「LIFE!」そして新しい「スターウォーズ」など錚々たるラインナップ。
最も影が薄いと思いきや、映画界での知名度は抜群の国、アイスランド。