こちらではケルトの笛屋さん京都店の松尾店長の紹介をさせていただきます!
さっそくですが色々聞いてみたいと思います。
お名前は?
松尾 祐樹(まつお ゆうき)です。
ニックネームはありますか?いくつでもいいので、ぜひ教えてください。
昔は「まっつん」とか「まっちゃん」って呼ばれてましたが、今は「マリオ」が多いです。バイト時代、掃除当番表に「マツオ」って書いていたのを、誰かが「マリオ」って読み間違えたのが始まりです。それ以来、みんながそう呼ぶようになって、それがすっかり定着しました。最初は驚きましたが、なんだかユーモアがあって気に入っています!
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マリオ、イタリアンな感じですね!ちなみに誕生日はいつですか?
10月29日です。ハロウィンの時期と重なるので、誕生日パーティがハロウィン仕様になることが多いですね。仮装して祝うのも楽しいですし、誕生日と一緒に盛り上がれるのが嬉しいです!
本当ですね、ハロウィンの2日前?イブイブが誕生日なのですね。
出身地はどちらでしょう?
大阪府茨木市出身です。大阪でも北の方なので、都会の喧騒からは少し離れた場所ですが、自然もありつつ都会へのアクセスも良い、住みやすい場所です。
茨木なんですね!ぼく(インタビュアー)も数年間茨木で働いていたことがありますので、馴染み深い土地です。
しゃべれる方言と普段使ってる言葉を聞いてみたいのですが、やっぱり大阪弁でしょうか?
大阪弁を話します。ただ、僕が育った北の方では、よく言われる「濃い大阪弁」ではなく、少し控えめな感じだと思います。接客の時はほとんど標準語を使っているので、初対面の人には大阪出身だとは気付かれないことが多いです。でも、何度も会って慣れてくると、自然と関西弁が出てきてしまいますね。常連さんとはかなり関西弁が炸裂してる感じです(笑)
最近はhataoさんに「アイデンティティを大事にした方がいいよ」とアドバイスを受けてから、あえて少し濃い目の大阪弁を使うこともあります。
薄めの大阪弁、よくわかります!
ところで普段の一人称は何を使われていますか?
普段の生活では「おれ」か「わし」が多いです。特に家族や親しい友人といる時は、子供の頃から使っていた「わし」を自然と使っています。なんだか、家族といるときはこの言葉が一番しっくりくるんです。仕事や接客の時は「ぼく」に切り替えています。使い分けてるというより、自然と場に応じて変わる感じですね。
「わし」とは仙人感がありますね。
それではちょっと本題に入りまして、「ケルト音楽」との出会いのエピソードなどがあればぜひ聞かせてください。
最初にケルト音楽に触れたのは、広い意味で言えばEnyaの音楽です。彼女の音楽はテレビでもよく流れていたし、CDショップの「ワールドミュージック」コーナーでも目にしていました。そこから自然と興味を持って、いろいろなケルト音楽を聞くようになりました。アイルランド伝統音楽に特に興味を持ったのは、hataoさんの演奏動画がきっかけです。彼の演奏を聞いて、もっと深く知りたいと思いました。
好きなケルト系ミュージシャンは誰ですか?
たくさんいますが、特に好きなのはSolasやLiz Carrollです。アメリカン・アイリッシュ系の音楽がずっと好きで、彼らの音楽はよく聴いています。最近は無伴奏の音源にも興味があって、特にメロディが際立つようなシンプルなアレンジのものを好んで聞くことが多いです。
1番初めに練習した楽器はなんですか?
最初に触った楽器はベースです。その時はあまり真剣に練習していなくて、正直なところ練習回数は数えたくないくらい少なかったです(笑)
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演奏できる楽器(とりあえず基本的な演奏ができるもの)
アイルランドの伝統音楽で長く続けているのはティンホイッスル(10年)とギター(9年)です。ギターは最初ソロギターにハマって、その後アイリッシュの伴奏にも興味を持って取り組んでいます。コロナ禍をきっかけに、アイリッシュフルートやアイリッシュブズーキ、テナーバンジョーも始めました。どれも基本的な演奏ができる程度ですが、徐々に上達しています。あとはボタンアコーディオンやコンサーティーナ、フィドル、バウロンも持ってますが、あまり弾けません(笑)アイリッシュ以外だと、ピアノやエレキギター、ベースを少し楽しんでます。
いつかチャレンジしたい楽器はありますか?それはなんですか?
トークボックスに挑戦してみたいです。よくボコーダーと混同されますが、トークボックスはシンセサイザーの音をチューブで口の中に送り込んで、口の形で音を変えるユニークな楽器(エフェクター)です。母がヒップホップダンサーだった影響で、母が聴いていた音楽にトークボックスの音が使われていて、そこから興味を持ちました。
ケルト音楽以外で好きな音楽ジャンルはなんですか?
トランスやダブステップ、映画やゲームのサントラが好きです。10代の頃は、イギリスのレーベル「Anjunabeats」のラジオを毎日聴いていて、そこからトランスミュージックにどっぷりハマりました。それがきっかけで作曲にも興味を持つようになり、今に至ります。
ケルト音楽以外の最大の趣味はなんでしょうか?
DTM(デスクトップミュージック)です。 最近またシンセサイザーやエフェクターを使って、音色作りを楽しんでるんですけど、これがまたマニアックすぎて…アイルランド音楽の仲間と話が全然噛み合わないんですよ(笑)でも、自分の世界に浸れるので最高です!あと、料理やゲーム、読書も好きで、気が向いたときにプレイしたり本を読んだりしてリラックスしてます。ちなみに、得意料理は中華です!
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その趣味の魅力を熱く語ってください!
僕が作曲に興味を持ち始めたのは2009年頃でした。ずっと聴いていたトランスミュージックがどうやって作られているのか気になり、調べていくうちにDTM(デスクトップミュージック)にたどり着きました。最初に使ったのは「FL Studio」という作曲ソフトで、完全に独学からスタート。試行錯誤の毎日でしたが、音楽の知識も楽器の経験もゼロだった僕にはやっぱり限界があり、結局専門学校に通って「Cubase」や「Pro Tools」といったソフトを使いながら本格的に音楽を学ぶことにしました。今でも「Cubase」はメインに使っています。
DTMを始めた当時からシンセサイザーで音色を作ることに特に魅了され、音色作りにハマっていきました。音作りのプロセスは今でも僕にとって一番の楽しみで、最近は「Ableton Live」というDAWソフトを使い、シンセサイザーやエフェクターを駆使して音色をカスタマイズしています。自分で作った音が曲の中で存在感を持つ瞬間は、何とも言えない達成感を感じます。
DTMの魅力は、まずその手軽さと創造性の広さです。今ではパソコンさえあれば、高品質な音楽が個人でも作れる時代になっています。過去の僕のように楽器が弾けない人でも、DTMなら自分の中にある音楽のアイデアを形にできるし、技術の進化とともにその表現の幅はどんどん広がっています。特に生音志向のソフトウェア音源が充実してきたことで、大好きだった映画音楽やゲーム音楽の作曲にも挑戦したくなり、毎日寝る間を惜しんでワクワクしながら作曲していたことを思い出します。学生時代の大半は、そうした映画やゲーム音楽風の作品を作っていました。 卒業後、3年間は作曲家として活動していましたが、笛屋さんを本業にしてからは作曲は趣味として楽しんでいます。それでも、月に2回ほど昔の先生と音色作りの研究会をしていて、いつも新しい発見があります。シンセサイザーのパッチをいじったり、エフェクトのかけ方を工夫したりと、DTMの世界には終わりがありません。
今は生演奏に力を入れていますが、作曲時代に培った経験がアレンジや伴奏のアイデアに役立っていると感じます。特にリハーモナイズの考え方などは、DTMの経験がベースにあってこそ深まっている部分も多いです。作曲と音作りは僕のアイデンティティそのものであり、今後もずっと大事にしていきたい趣味です。いつかまた作曲活動を本格的に再開する時が来るかもしれないし、その可能性がある限りDTMを続けていきたいと思っています。
好きな俳優、タレント、歌手、お笑い芸人はいますか?いる場合、それは誰ですか?(国内外問わず何人でもいいので、ぜひ教えてください)
子供の頃からずっと好きなのはMr.ビーンですね。
Mr.ビーンとは素敵ですね!どんなところが好きなんですか?
言葉に頼らないユーモアが最高です。彼は表情とか身振り手振りだけで観客を笑わせる天才ですよね。
言葉がなくても笑えるって、すごいことだと思うんです。
このシンプルで普遍的なコメディは、時代が変わっても楽しめる魅力があるし、今でもたまに見返してます。
年齢や国境を超えて愛されてるところは、ちょっと音楽に似てるかもしれないですね。
なるほど、たしかに音楽に近い印象を受けました。
ところで、好きなスポーツはありますか?
昔、サッカーやってました!(過去形です 笑)
プレミアリーグとかブンデスリーガとかガッツリ見てましたね。
今はほぼ代表戦だけ追いかけるにわかファンって感じです。
試合見るとテンション上がるんで、ちょっとお祭り気分で楽しんでます!
あと、水泳も得意で、クロールなら1時間くらいぶっ続けで泳げますよ。
ペットはいますか?
ネコが1匹います!元野良猫で、近所のイタリアンレストランの店主さんが里親を探していて、2016年に我が家に迎えました。とても人懐っこい性格で、初めて会う人ともすぐ仲良くなれます。
社交的な猫ちゃんですね!ぜひとも愛猫自慢をしてください。
演奏していても嫌な顔をせず、そばで静かにしています。毎晩一緒に寝ているんですが、腕枕が日課になっていて、布団に入ると必ず腕枕ポジションに来ます。夜中に3回くらい腕枕を催促されることもあって、少し面倒だと思いつつ、癒されているので許しちゃいます(笑)ちなみに、透明なボール型の寝床をDIYで作ったんですが、そこには全然入ってくれないのが少し不満です。
猫ちゃんがいると部屋が散らかりやすくなると思うんですが、部屋は普段どれぐらい片付いていますか?
基本は5段階中「3」で、机の上だけ「5」です。机の上は作業スペースなので、そこだけはいつもキレイです
他の人とはちょっと違うかもだけど、大事にしてるポリシーがあれば、ぜひ教えてください。
相手に失礼がないようにはもちろん気をつけてるんですけど、どの年代の人ともカジュアルに接したいし、逆に自分もそうしてもらいたいなって思ってます。実際、10歳ぐらい年下の友達に「お前」って呼ばれたとき、めちゃくちゃ嬉しかったんですよね(笑)普通はそんなの嫌がるかもしれないけど、なんかその距離感が嬉しかったっていうか。この感覚、ちょっと変わってるかもしれないですね。
最後に一言、なんでもいいので締めの言葉として、どうぞ!
楽器を演奏する楽しさを、もっとたくさんの人に伝えたいですね。実店舗でも、「楽器は初めてだけどやってみたい」っていう方がたくさん来てくれてますし。僕自身も、大人になるまでほとんど楽器に触れたことがなかったんですが、今ではすっかりハマっちゃってます。だから、いつ始めても遅くないし、楽器は人生を豊かにしてくれるんだよって伝えたいです。数年後も数十年後も、みんなと一緒に演奏できたら最高です!これからも仲良くしてくださいね!