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ハープの材質と構造


ダスティー・ストリングスでは、ラベンナ、アレグロ/クレッセンド、FHの3つのラインでハープを作っています。3つのラインの一番大きな違いは使われている木材です。ギターや他の楽器と同様に、ハープはラミネート合板と天然木を様々に組み合わせてできています。概して、天然木でできたハープはラミネート加工の合板でできたハープよりも響きがよく、澄んで、深く豊かな音色ですが、作るのに時間がかかり、値段も高くなります。
 

出典 Dusty Strings ホームページ

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ラベンナのライン

ラベンナ、セラナ、ブルバールのボディー(サウンドボックス)はラミネート加工されたフィンランド産のカバノキでできています。これは合板としては最高レベルのもので、見た目もよく、気温や湿度の影響を受けにくく、楽器の安定性を高めるというメリットがあります。澄んだ気持ちのよい音色で、サウンドボード(響板)は木の上から透明ラッカーで仕上げをしていて、側面と背面はトネリコの木目模様の薄い黒いビニールの化粧板で覆われています。(セラナはバーガンディー)腕木や柱などの部品はラベンナでは無垢のトネリコ、セラナではラミネート加工のカバノキとカーボンファイバー。ブルバールではブナの天然木です。

ラミネート加工のサウンドボード

ラベンナ、セラナ、ブルバール、アレグロ、クレッセンドで使っているラミネート加工のサウンドボードはフィンランドから輸入した最高級のカバノキの合板でできています。この素材は製造時間の短縮ができるだけでなく、美しくムラのない音色、目を引く美しさ、独特の強さと安定性をもたらしてくれます。

 

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アレグロ/クレッセンド

アレグロ26とクレッセンド36のサウンドボードはラミネート加工のフィンランド産カバノキで、背面、側面、腕木、柱はサペリ材で出来ています。サペリはマホガニーに似たアフリカ産の木材です。側面と背面に天然木を使うことで、サウンドボックス全体がラミネート材のラベンナと比べて、少し響きがよくなり、澄んだ音になります。

ラミネート加工のサウンドボード

ラベンナ、セラナ、ブルバール、アレグロ、クレッセンドで使っているラミネート加工のサウンドボードはフィンランドから輸入した最高級のカバノキの合板でできています。この素材は製造時間の短縮ができるだけでなく、美しくムラのない音色、目を引く美しさ、独特の強さと安定性をもたらしてくれます。

 

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FHシリーズ

すべて天然木でできたFHシリーズは音量、響き、澄んだ音色、操作性、表現力、すべてにおいて最高の楽器です。現在FH シリーズは5種類の木材の中から選ぶことができます。(木材の選択の項を見てください)これらの木は見た目の色の違いだけでなく、様々な音色をカバーしているので、どのハープを選ぶかというのは、楽しい発見の旅のようですね。
木材を選ぶにあたっては3つの要素のバランスを考える必要があります。見た目と値段と音色です。最初の2つははっきりしています。人はそれぞれ色々な理由でいずれかの木の色や雰囲気に惹かれるものです。そして誰でも予算のことは考えなければなりません。値段は木の希少性と加工の難しさに関係があり、値の高いものが必ずしも「よりよい」わけではありません。(たまたまあなたの好みに合ったのなら別ですが)しかし、音色は自分で弾いてみて音色を比べることができないと、決めるのが難しいものです。どれもいい音色なので、どれが一番いいかは、個人の好みの問題になります。
会社によってはすべてのハープを同じ木材、主にラミネート加工のカエデ(メープル)で作っているところもあります。この場合、染料やラッカーで「ウォールナット」や「マホガニー」風の仕上げが施されていて、もちろん音色の違いは生まれません。ダスティーのFH シリーズは透明ラッカー仕上げです。ですから色の違いは、使われている天然の木材の種類による差なのです。さらに異なった木材はそれぞれユニークな音色を生み出し、それが天然木ハープの魔法であり美しさなのです。それぞれが独特の個性を持っているのです。 「木材の選択」の項では、使っている材質による差についてさらに詳しく説明しています。動画のページで音を聞き比べることもできます。

 

「本を開くように」左右対称に開いたカエデ材の薄板

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天然木のサウンドボード

すべてのFHシリーズのハープは天然木のサウンドボードを使っています。他の条件が同じなら、天然木のサウンドボードは合板のサウンドボードに比べて響きがよく、音量が大きく、より澄んだ音色です。ダスティーのハープは、硬い木材を薄く切って本を開くように開いて左右対称になるように張り付け、美しさと堅牢さを高めています。
それに加え、私たちが追い求めている音を実現するために、天然木のサウンドボードを使ってユニークなことをしています。ハープの開発に関わりだした初期のころ、素材やサウンドボードの厚さを変えた実験用ハープを用意して、ハープ奏者を審査員に招き、目隠し実験をしました。ハープ奏者は、響きのよさと澄んだ音で、中音域、高音域ではマホガニーを選びましたが、低音域では、温かく豊かな音のトウヒが好まれました。もし私たちが一種類の木だけを使うという伝統に縛られていたら、板挟みになってしまっていたことでしょう。 私たちは伝統的な作り方ではなく、2種類の木を、それぞれ一番いい結果を出せる音域で使ってサウンドボードを作っています。大きなハープでは全体の1/3の低い音域ではトウヒを、残り2/3ではマホガニーを使っています。このやり方が両方の木材の良い点を引き出していると思います。


木材の選択

ダスティーの天然木のハープ(FH シリーズ)の場合、木材の種類によって、ハープの音色が微妙に変わります。その差はわずかなもので、またダスティーのハープは一般的なハープの音色の中では明るいものですが、その幅の中でも、木を選ぶことで好みに合った音に合わせる可能性が広がってきます。
色々なハープを直接聞いてみる機会がない方は、木の種類による違いを録音で聞いたり、次の図と説明を見ていただくことをお勧めします。人によって聞こえ方は少し違うと思いますが、大まかな点においては、納得していただけると思います。
 

出典 Dusty Strings ホームページ

3つの頂点は識別しやすい音の特質を持った木材を表しています。カエデはとても明るくて、乾いた鮮明な音をしています。クルミは柔らかく豊かで温かい音です。ブビンガは低音がよく響き、大きな力強い音がします。それに比べるとサクラとサペリは特徴をあげにくいので、この図では三角形の頂点と頂点の間に入れています。サクラはブビンガとよく似た性質(深さ、力強さ、よく響く低音)持っていますが、同時にクルミの持つ温かさや柔らかさも持ち合わせています。ですからサクラはブビンガとクルミの間に来るものと言えますが、どちらかというとブビンガ寄りです。
サペリは一番説明しにくい素材です。あらゆる性質を少しずつ持っていますが、どの性質も目立ってはっきりと出ているわけではありません。万人受けする素材だと言ってもいいですし、カエデは明るすぎる、ブビンガはダイナミックすぎる、クルミは柔らかすぎると感じる方には完ぺきな選択かもしれません。
以下はFH シリーズで使われている木材の写真です。天然の木ですので、色や木目の出方は、一台一台異なってくることをご了承ください。
 

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仕上げ

丈夫さ、美しさを保つために、何層にも透明ラッカーを塗って仕上げをします。透明ラッカーですので、木材の色や様子は透けて見えます。

ハープのネック部にラッカー仕上げをする

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