ご質問「D管のティンホイッスルはG調も演奏しやすいと聞きますが。調合1つの違いということであれば、A調も演奏しやすいと言うことでしょうか?」
ティン・ホイッスルは基本的には7音階の楽器ですが、フラット7度の音(D管でのCナチュラル)は運指の関係で吹きやすい音です。そのため、その笛の調子の4度上の調であれば演奏が可能です(D管でのG調)。
それ以外の半音については、臨時記号としてその音だけを演奏することは可能なのですが、D管でA調を吹くような、調そのものに半音が含まれその半音を頻繁に行き来するようなメロディでは
(1)運指のつながりが不安定で、
(2)音程が不安定になり、
(3)ティン・ホイッスル独特の奏法が使いにくくなります。
ただしこれは一般論であり演奏者の習熟度によります。
一般的には、このような不向きな曲を演奏する場合は演奏しやすい調の笛に持ち替えます。あるいは、ティン・ホイッスルらしさを求めないのであれば、リコーダーのほうが向いているかもしれません。