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ケルト音楽 はじめの一歩

パイプの歴史 その1

パイプの歴史について書いてみたいと思います。
 

パイプといっても、水道管の歴史ではありませんし、煙草の歴史でもありません。
ここでは笛のパイプ、バグパイプのパイプです。

そんな笛のパイプの元祖は西アジアから北アフリカだといわれています。
いきなり意外ですよね。
たとえば、ターバン巻いたヘビ遣いのおじさんがピーヒョロロと吹いてる笛が、バグパイプの遠い祖先だなんて信じられますか??
でも実際、そうなんです。

あのヘビ笛(正式にはプーンギ)は構造が初期のバグパイプと同じなのです。
それは「吹き込んだ息をためておくスペースがあり、空気の出口にリード(音を鳴らす仕組み)がついていて、そこを空気が通ることで音が鳴る」という仕組みです。
そして、その管には、笛らしくちゃんと指孔がついていて、運指によって音を変えることができます。

その後、「せっかく息のストックがあるんだから、YOU、管を増やしちゃいなよ」ってことで息をためておくスペースにどんどん管を挿していくことになります。

当然、管を増やすとそれだけ多くの音を鳴らすことができますが、手は2本しかありませんので、そのほとんどが音を変化できない鳴りっぱなしの管、つまり「ドローン」となります。(図の矢印棒)

そして、先にも書いた運指によって音を変えることの出来る管を「チャンター」と呼びます。

チャンターは国や地域、そして年代によっても違いますが、1本か2本が定番です。(腕は2本しかないんだから当然ですよね)

この手の楽器は、笛でありながらずっと音を鳴らし続けることができる画期的な発明(?)だったので様々な国で活用されました。
ツァンボウーナ(ギリシア)、トルン(トルコ)、ドゥーダ(ハンガリー)、ガイタ(北アフリカ)などが地域ごとの名称です。

 
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