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海外の記事の日本語翻訳版

バウロンが上達する3つの方法

スコットランドのバウロン奏者メリッサ・ウェイトMarissa Waiteさんのブログにあるインタビューを、当店でおなじみの翻訳家・村上亮子さんの翻訳でお届けするシリーズ。

今回はメリッサさんが、バウロンの上達法についてヒントを書いてくれています。

バウロン奏者は必読ですよ!

原文はこちら(英語)

演奏を上達させる様々な方法

人によって取り組むべき課題は様々です。好きなだけレッスンを受けて、難しいテクニックをたくさん学んで、多くのバウロン奏者の演奏を見たり聞いたりすることはできても、結局のところ、学んだことを練習して自分の演奏に取り入れ、使いこなさなければなりません。家にこもって独りで練習するだけではなく、他にもすることがあります。きちんとした練習の日課を作ると同時に、他にもバウロンの演奏を向上させる方法があります。それを見てみましょう。

1. 音楽の聞き方を変える

バウロン奏者の演奏をよく聞きますか?
聞く時にどれだけしっかりと聞きますか?
おかしな質問だと思われるかもしれませんが、音楽を聞くにはいくつかの異なった段階があり、それぞれが、優れた演奏者を特徴づけているのは何なのかを理解する助けとなります。

バウロンを含む演奏の録音を聞く時、幾つかの視点から聞いてみることを提案したいと思います。

バウロンそのものに焦点を合わせ、奏者が何をしているかを正確に聞く
もう一度聞く。今度はバウロンと他の伴奏楽器との関わりに注目して、それらとどうつながっているかに注目する。
もう一度聞く。今回はメロディー楽器との関連に焦点を当てて、どうやって曲を盛り上げているかを聞き取る。
最後に総合的に聞き、様々な楽器がどうつながっているかを聞き取る。

曲を全体として聞く時、バウロン演奏の中のある部分が際立って、あなたの心をつかみ、素晴らしく聞こえるかもしれません。しかし全体を通してその曲をよく聞いてみないと、何故そうなのかわからないでしょう。
全ての奏者は違ったスタイルを持っています。よりメロディーに沿った演奏をする人もいるし、他の伴奏者とグルーヴを完全に合わせて演奏する人もいます。その奏者のスタイルがあなたの好みに合っても合わなくても、その1曲を様々な視点から聞くことで多くを学ぶことができます。

2. 他の人と一緒に演奏する

自分の演奏に自信が持てないと、セッションに飛び込んだりバンドを組んだりできないでしょう。セッションに少し参加しても全然問題がないのに、安心できる自分の領域を出てセッションに参加しようとする時、不安に思う瞬間もあるかもしれません。自分の演奏で一歩踏み出すのはまだ無理だと心配したことはありますか。

バウロンが好きで練習している人が全員プロになりたいわけではないと思いますが、他の人と一緒に演奏することは、楽器の演奏を学ぶ多くの人が目標とすることでしょう。そして練習に時間かけて努力しているのなら、他の人と一緒に演奏してみるべきです! 他の人と一緒に演奏することは、厳しい練習と努力の上にさらに上達が見込まれ、ある点に達すると演奏の腕を大きく上げ、新しいリズムを生み出すこともあります。
初心者だったりまだ自信がなかったりするのなら、今すぐに飛び込んでみる必要はありません。

もし音楽をしている友達がいるのなら、一緒に出来ないか聞いてみるのもいいでしょう。民俗音楽でも、違うものでも大丈夫です。大切なのは他の人と一緒に演奏するのがどんな感じがするのかを知ることです。他の楽器と一緒に合わせて、拍子を合わせることです。
くつろいで参加できるセッションがあったら、全部の曲に参加しようと思わなくて大丈夫です。何曲か演奏して、後は他の人がしていることを聞いていてもいいのです。

セッションに行ったりバンドを組んだりしているさらに進んだ奏者にとっては、それを続けることで自分の演奏とスタイルを発展させることができます。他の人と一緒に演奏したりアレンジしたりすることも演奏家としての意識を高める役に立ちます。 1人で座って16分音符やダブルダウンの練習をすることも大事ですが、他の人と一緒になって新しいセットのアレンジを考えたりしている時と比べて、新しいグルーヴへのインスピレーションを得ることは少なそうです。

3. よい練習習慣を確立する

これは私が大学時代に確立した習慣です。練習室の予約は一度に1時間しかできませんでしたので、1分たりとも無駄にはできませんでした。それで練習の前にしっかりと時間をかけて、何を練習するかきちんと計画を立てました。全ての時間を無駄にすることなく練習時間を最大限に利用することができました。
練習の計画を立てるのに、自問したことがいくつかあります。

今自分が注意を注いで取り組むべき問題は何か。
次のギグのために何を学ぶべきか。
どのようなリズムを造りたいか。
どのようなテクニックが自分の演奏に役に立つか。

それからウォーミングアップのための練習、身に着けたいテクニック、覚えたい曲、改善したい問題点を含むようにします。自分がやるべきことに応じて、この時間を15分~20分のブロックに分けます。

あなたの練習時間はこれほど長くはないかもしれません。しかしおおよその枠組みを作っておくことは練習の役に立ちます。演奏の上達に役立つだけでなく、集中して練習すれば終わった時の達成感が違います。

すぐにバウロンが上達する方法

最近の人はすぐに退屈して、何でもササっとやりたがりますが、演奏を上達させようと思えば練習に時間がかかります。しかしバウロンの演奏には家で独りで練習するよりももっと大切なことがあります。あなたもきっと、いつか他の人と一緒に演奏できるようになりたいと思ってバウロンを始めたことでしょう。

これらのことを考えてみて、自分の演奏を違った視点から見て、演奏をさらに向上させる助けとなることを望みます。どこかで演奏してみたのなら、どう思ったかぜひ聞かせてください。下にコメントを残して、教えてください。