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第34回 「お友だちリクエストは悩みの種」

メアリお嬢(もう女王じゃない)、プリズンをブレイクしたはいいけど、もちろん追われる身ですから。

正規軍も持たずに国の軍の追跡を逃れられないと判断した彼女は、苦渋の選択をした。 それはイングランドに亡命すること。

さて、少し思い出して欲しいんだけど、スコットランドを大きく分けている2カテゴリ。

「反英 or 親英」「カトリック or プロテスタント」 この項目の、どちらの点においても相反するメアリとエリザベス。

エリザベスとしては、女王の尊厳を損ないたくないし(女王が女王を保護するって、1つの国にまとまってない象徴みたいに見えるとか)、そもそもカトリックの彼女を保護してしまうと、イングランドのプロテスタント推しに困らされているカトリック連中にきっかけを与えてしまうし、ほぼ良いことがなかったわけ。

でも、仮にも若い頃はLINEで仲良くしていた親戚同士、このお友達リクエストを断り切れなかったエリーは、メアリを条件付きで保護することにした。

条件とは「あくまでも軟禁の身ですが」を彼女の語尾につけさせること。

「今日はいい天気ですね、こんな日は乗馬とかしたいですよねー、あくまでも軟禁の身ですが
とか
「今度、素敵な舞台劇を宮廷に呼ぶそうだから、私も観に行こうかなー、あくまでも軟禁の身ですが

って感じ。(ラムちゃんの~だっちゃ!みたいな感じで) 要するに、待遇は悪くないんだけど、体面上「軟禁中」ということにしておきますよ、ということ。

 
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