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第30回 「北の国から、パンドラの匣(はこ)」

エリザベス的には困ったもの。

そもそも大航海時代に乗り遅れて割りを食った分を、まさに今、世界に目を向けて(中世式グローバリゼーション)頑張って巻き返している最中なのに、その上、王位継承がどうだこうだ騒がれるのも面倒くさい。

そもそも、カトリックの盟主たるスペインの王子様と結婚でもしようもんなら、イングランドは南北をカトリックに挟まれて、途端に大ピンチになるじゃない?と、その結婚許すまじ、許すまじ?と、地味な嫌がらせに始終。

さらには、うちの彼なんて夫にいかがしら、とイングランド側の人材を求婚者を送り込んで、とにかく北の美しきパンドラの匣(一度爆発したら取り返しがつかないほど、いろいろな問題が噴出するからね)と、とにかくLINEのやり取りをしていた頃のように、ただ仲良くしておきたかったわけ。

「大航海時代のジャイアン作戦に集中させて!」 そんな声が今にも聞こえてきそうなエリザベスの心境もわからなくない、ですよね。

さて、カトリック再興のためにスペインと手を組むか、はたまたフランス?デンマーク?スウェーデン?どっちにしてもややこしい!!とエリーが、イングランド王室がにわかに苛立っていた世紀の再婚は、予想外の結末を迎えた。

 
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