スウェーデンの笛製作家、Gunnar Stenmark(グンナル・ステンマルク)氏が製作したスウェーデンのホイッスルで、6つの指孔を押さえたときにラとなるA管です。 素材は桜で、指孔は表に7つ。標準ピッチはA=440~442hzです。 チューニングはできません。 スウェーデンのHärjedalen(ヘリエダーレン)地方に伝わる伝統的なたて笛ヘリエーダルス・ピーパを元に、スウェーデンの笛演奏家ヨーラン・モンソンの助言のもと改良を加え誕生しました。詳しくはコラム「北欧の笛」をご覧ください。 モンマルカピーパはティン・ホイッスルと同じで裏孔が無く、7番目の指孔を除けば通常のティン・ホイッスルと同じ指遣いとなりますが、スウェーデン独自の調律となっています。 長調の3度(ド#)と6度(ファ#)が半音の半分低く、微分音程になっているのです。 スウェーデン伝統音楽に登場する演奏に長調でも短調でもない、ちょうど中間の音律で、独特な味わいを表現することができます。 新たに開けられた右手のための指孔を押さえると、スウェーデン音楽で重要な主音(ラ)の導音、つまりソ#を得ることができます。 雑味が少なく整った丸い音色です。