初めてハープを手に取る方のための最初の一歩として、本書では誰もが知っているメロディを題材に、ハープ独自の運指をしっかり身に付けながら、美しい音で奏でるための指の基礎を習得します。
独学の方にも分かりやすいように、丁寧に段階を踏んだ内容となっています。
ハープの基礎知識、運指の練習、音楽エピソードなども含んだ、全37頁。

「ハープは楽しい！」

　ひと昔前までは、ハープは高価で優美なイメージが強い楽器でしたが、昨今はレバーハープの演奏者も増え、日本でも少しずつ身近な楽器となってきました。特にここ数年、低価格の小型ハープが普及し、各地にハープ教室が増えてきたことにより、気軽に始められる習い事のひとつになったのではないでしょうか。

　ハープは、ピアノの鍵盤のように弦が並んでいるシンプルな構造ですので、簡単にメロディを弾くことができます。しかし、シンプルだからこそ、一音一音粒の揃った美しい音で奏でるのは、なかなか難しいと感じられることでしょう。

　本書は、親しみのあるメロディーを用いながらハープ独自の運指をしっかり習得できるよう工夫を凝らしており、本格的な曲に取り組む前の「最初の一歩」としてお使いいただける教材となっています。

　本書を終えハープがますます楽しくなったら、伝統曲とコードワーク学ぶ「Harp Book 2」へ進んでみてください。本書がハープを楽しむきっかけとなり、人生がより豊かになることを願っ
ています。