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ティン・ホイッスルのすべて
 
リコーダーとティン・ホイッスルとの違い
リコーダーもティン・ホイッスルも発音するための機構「フィップル」があるため、親戚のような楽器です。
演奏における最大の違いは、リコーダーは全半音階に対応しているのに対して、ティン・ホイッスルは7音音階に特化していることです。
 
具体的には、リコーダーはすべての半音を正確な音程で演奏することができますから、あらゆる調を1本の笛で対応してしまいます。

その代わり、指孔の数が多く(8本の指を使います)運指が複雑になります。
特に1オクターブ目の運指が1オクターブ目とは異なるので、アイリッシュのように跳躍が多い細かいメロディを演奏すると、とたんに運指が難しくなります。

また、音響的にも複雑であるため装飾音に対する反応も不規則です。
ある音についてはタップやロールやスライド(装飾音)ができないことがあります。


一方、ティン・ホイッスルは運指が単純で、オクターブの跳躍も同じ指遣いで息の強さだけを変えて吹くことができます。
転調や半音階のないアイリッシュのダンス曲はシンプルな運指で演奏ができますので、よりリズムよく吹くことができます。
また、音響的にシンプルなので、タップやロールやスライド(装飾音)を例外なく入れることができます。

その代わり半音階や転調が苦手で、音程が悪く、素早い運動が出来なくなります。その場合は、一本の笛では対応できないので、吹きやすい移調管を使って演奏することになります。


このように、リコーダーとティン・ホイッスルはどちらが優れているということはなく、運動性と得意分野が全く異なるのです。

リコーダーでダンス曲を演奏するのは、無理とは言いませんが、あまり向いておらず、とても難しくなるとは言えるかもしれません。