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頭部管について
頭部管には様々なデザインがあります。
チューニング・スライド
頭部管の内側に調律のために仕込まれた金属の筒をチューニング・スライドといいます。
筒の接続部分が可動式になっており、長さを変えて調律できるようにしています。
短くすると音程が上がり、長くすると音程が下がります。

チューニング・スライドが無くてもフルートの継ぎ目を伸ばして調律できますが、肉厚な木製フルートでは頭部管と本体の間に空間ができてしまうため、思わぬ音で音程が崩れることがあり、このような調律方法はお勧めしていません。
頭部管の内側の金属チューブ
チューニング・スライドのついたフルートには、そのチューブがコルク(反射板)の先まで入っているものもあります。
頭部管に金属のチューブが入っていた方が、特に高音域において音色が良くなると考えるメーカーもあります。
一方で、このチューブがあるせいで頭部管が重くなり、価格が高くなり、頭部管の木の部分が薄くなるために割れやすくなるというデメリットもあります。
スクリューキャップ
フルートの片方の端を閉じるための栓を「(エンド)コルク」や「反射板」と言います。反射板の位置によって高音域の音程を変えることができます。

通常、ここを動かす必要はありませんが、チューニング・スライドを極端に動かすと高音域の音程のバランスが崩れるので、反射板を動かして調節する必要があります。

反射板をねじ巻き式に手軽に調節するための装置をスクリューキャップといいます。通常はコルク詮が反射板として仕込まれていますが、スクリューキャップがなければ、細い棒で位置を調節することになります。
リング
木材の膨張を止める目的でフルートに巻かれている金属の輪をリングといいます。
木材は水分を吸うと膨れてしまいますが、フルートで濡れるのは常に内側ですので、内側と外側の膨張率の差から圧力が発生し、フルートが割れてしまうことがあります。
木製フルートではリングはあったほうが丈夫でしょう。