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ケルトの小さなバグパイプ「どこでもパイプス」

コンサーティーナってどんな楽器?

コンサーティーナ(concertina)とは、1800年代前半~中盤にイギリスで誕生した、六角形や八角形等の可愛らしい見た目が人気の蛇腹楽器です。
蛇腹で空気を押しながら両端のボタンを押すことでフリーリードを振動させ、素朴な音色を奏でることができます。
蛇腹楽器?フリーリード?と混乱されてしまうかもしれませんが、大雑把に「多角形の小さいアコーディオン」とイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

フリーリードとは空気を振動させることで音が鳴る金属の薄い板のことであり、ハーモニカやアコーディオンに用いられています。
そしてこのフリーリードを蛇腹で送った空気により鳴らす楽器を蛇腹楽器と呼び、アコーディオンやバンドネオン、そしてコンサーティーナ等が分類されています。
 

アコーディオンとどこが違うの?

蛇腹で空気を押し出し、ボタンを押して演奏するという基本的な構造はアコーディオンと同じです。主な違いとしては、見た目が左右対称であり、サイズも小さく軽量です。
そのためアコーディオンのような重厚な音色とは異なり、素朴で可愛らしい音色を奏でることができます。

どうやって演奏するの?

両手を左右のベルトに通して固定し、アコーディオンのように蛇腹を押し引きして空気を送りながらボタンを押すことで演奏することができます。
椅子に座り、ひざや太ももの上にのせて演奏するスタイルが一般的ですが、立ったままや歩きながらの演奏、さらには踊りながら(!)等、様々なスタイルで演奏されています。
コンサーティーナには大きく分けて2つの種類があり、アングロコンサーティーナやイングリッシュコンサーティーナと呼ばれています。

アングロ?イングリッシュ??

同じボタンを押しても蛇腹を押し引きしたときに異なる音が鳴る種類をアングロコンサーティーナ、同じ音が鳴る種類をイングリッシュコンサーティーナと呼び、それぞれ下記のような特徴があります。

● アングロコンサーティーナ(ダイアトニック式)
○ 同じボタンを押した際、蛇腹を伸ばす時と縮める時で異なる音が鳴る(=押引異音)
○ ボタン数にもよるが、基本的には特定の音階しか出せない
○ アイルランドの伝統音楽をメインで演奏したい人におすすめ

● イングリッシュコンサーティーナ(クロマチック式)
○ 同じボタンを押した際、蛇腹を伸ばす時と縮める時どちらも同じ音が鳴る(=押引同音)
○ 半音も出すことができる
○ ピアノや鍵盤ハーモニカの演奏に慣れている人におすすめ

上記以外にも、アコーディオンのように右手側はメロディを、左手側では伴奏を弾きやすいようなボタン配列に調整したデュエットコンサーティーナと呼ばれるタイプもあります。
いずれも同じコンサーティーナではありますが、それぞれ演奏性が異なるため全く異なる楽器のように感じる人もいるのだとか。
ちなみにアイルランドでは主にアングロコンサーティーナが好んで演奏されているようです。

コンサーティーナの歴史

産業革命期真っ只中の1800年代前半~中盤にイギリスの物理学者・チャールズ・ホイートストンが発明した楽器が始まりです。
「演奏会」という意味の「コンサート」に女性形縮小辞「-ina」がついて「コンサーティーナ」という名称になったのだとか。
小さく安価な楽器にもかかわらず、メロディや伴奏までできるとあってまたたく間に人気楽器となっていったそうです。
ダンス音楽はもちろん、クラシック等の様々な音楽にも使用され、さらにはイギリスだけでなく世界中に広まっていきました。
そんな人気者のコンサーティーナですが、一時は他の民族楽器同様に衰退することになります。
しかし、伝統文化の素晴らしさを再認するフォークリバイバル等をきっかけにコンサーティーナの魅力に気付く人が増え続け、再び人気楽器となっていきました。
日本でも映画やアニメ等に登場する機会が多くなり、また動画投稿サイトの流行も手伝って興味を持つ人が増えています。

どんな曲を演奏するの?

コンサーティーナは単体での演奏はもちろん、アイリッシュパブ等でティン・ホイッスルやフィドル等と一緒に演奏される機会も多いです。
そのため、アイルランドの伝統音楽がよく演奏されているようです。

 

なお、楽器の構造上コンサーティーナの両端から音が出るため一般的なスタンドマイクでは音量にばらつきが出てしまう場合があります。
ライブやレコーディングで演奏する際はコンサーティーナやアコーディオン用マイクの使用をおすすめします。

どんなプレイヤーがいるの?

John WilliamsやNiall Vallelyh等たくさんのコンサーティーナプレイヤーが活躍しています。

ジョン・ウィリアムズ John Williams
米国シカゴ出身。米国出身者として初めての全アイルランド・チャンピオンとなった。

 

ナイル・ヴァレリー Niall Vallely
アイルランド出身。兄弟にアイリッシュバンドLúnasaのイーリアンパイプス奏者であるCillian Vallelyがいる。

 

パドレグ・ライン Pádraig Rynne
コンサーティーナだけでなくサウンドデザインやマスタリングエンジニアとしても活躍。ジャズやエレクトロといったジャンルを組み合わせた新しい音楽を生み出している。

 

モーセン・アミニ Mohsen Amini
人気急上昇中の若きコンサーティーナ奏者。2018年のBBC Radio 2 Folk Awards「ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」を史上最年少で受賞。

 

演奏してみたい!

ケルトの笛屋さんでは、様々なタイプのコンサーティーナを取り扱っています。実店舗に在庫のある商品はすべて試奏していただけます!

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    40ボタン・アングロC/Gコンサーティーナです。

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    ※ 前回販売価格:99,500円
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    アイルランド音楽で演奏されるアングロ(押し引き異音)C/G調律 30ボタンコンサーティーナです。ハードケースが付属

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    押し引きが同音のイングリッシュ・コンサーティーナの入門モデルです。

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  • The Vintage コンサーティーナ

    The Vintage コンサーティーナ

    アイルランドのThe Irish Concertina Companyから販売されている、30ボタンC/Gアングロ・コンサーティーナ。コンサーティーナ・リードを用いた高級機種です。

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    ※ 前回販売価格:661,500円
  • AP James 30ボタン アングロ・コンサーティーナ C/G(Lachenal配置)メタリック

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    イングランドのコンサーティーナ職人 A P Jamesの30ボタン アングロ・コンサーティーナ C/G(Lachenal配置)です。

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