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ブズーキについて

楽器の維持管理:トラスロッドの調整


ブズーキのネックには、弦による強い張力が加わり、何もしないと順反り方向にネックが反って行きます。この反りを調整する役割を果たすのがトラスロッドで、指板の下に埋め込まれています。
トラスロッドは通常楽器が完成した段階で調整され、出荷されて店頭に並びますが、ネックは湿度や気温などの環境の変化によって動くため、個体にもよりますが、基本的には定期的な調整が必要になります。
1フレットと14〜最終フレット(楽器によって異なる)を押さえた状態で、8〜12フレットあたりで弦とフレットの間に僅かな隙間があるのが理想です。隙間がない場合は逆反り、隙間が大きすぎる場合は順反りです。

トラスロッドはペグヘッド側から調整するタイプと、サウンドホール側から調整するタイプがあります。ペグヘッド側の場合は、カバーを取り外してください。トラスロッドにも様々な種類がありますが、ブズーキの場合、基本的には六角レンチで調整できるものがほとんどです。順反りの場合は時計回りに、逆反りの場合は反時計回り回してください。初めは45度程度回して調整し、様子を見ながら調整しましょう。

トラスロッド調整により、反り具合が変わるため、弦高も変わります。ただし、弦高の調整は、必ずしもトラスロッド調整だけでできるわけではありません。ナットの摩耗具合や、サドルの高さ、フレットの摩耗具合など、様々な要素を考慮した上で本来は行うものです。技術が必要な作業ですので、リペアショップに調整を依頼するのが無難です。 また、古い楽器の場合、トラスロッドの回ししろがないものもありますので、中古品を購入する際は、どのくらい調整が可能かを確認した方が良いでしょう。

理想の弦高は、人の好みによって変わります。伝統音楽のリズミカルな演奏を基本とする奏者は、一般的なフィンガーピッキング用のギターのセットアップより少し高めの弦高を好む傾向にあります。
楽器が届いた時点では、必ずしも自分の好みにセットアップされているわけではありません。メーカーによっては、販売店による調整を前提として、出荷時のセットアップを大まかな精度に留めている場合もあります。購入する際に違和感があれば、リペアショップに持ち込み、好みの設定に仕上げてもらうことをオススメします。
 
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