柳の笛はその名の通り、春に生えてくる柳の枝から皮を取って吹いていたという、羊飼いの笛です。 今では塩ビ管で楽器が作られていますので、年中吹くことができます。 柳の笛について詳しくはコラム「北欧の笛」をご覧ください。 この楽器はノルウェーの笛制作家マグナル・ストーバッケン(Magnar Storbækken)によるもので、塩ビ管に白樺の皮を巻いて、頭頂部に木のブロックを差して作られています。 調子はGです。 一般的なD管の笛よりも少し短く、高い音域のモデルとなります。 指孔は全く無く、管の先を指で開けたり閉じたりしながら、息の強さによって音程を変えていくというちょっと不思議な笛です。 この笛を使って演奏できる曲はたくさんあり、日本初の「柳の笛」教則本で吹き方を学ぶことができます。
Magnar Storbaekken製作 柳の笛の説明書 本製品は木のブロックを採用していますので、演奏中にブロックが膨らみ、息の角度が変わり音が鳴らなくなることがあります。 その場合、乾燥させると元に戻りますが、プラグを回しながら引き抜いたり突っ込んだりして、ウインドウェイとの角度を調整することで、調子が良くなることがあります。お試しください。 白樺の皮については、使用しているとはがれてくることがあります。 先端がはがれると次々とはがれてしまいますので、早めに木工用ボンドで接着してください。