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ダルシマーの弦とチューニング法(音の配置)


● 5度のチューニング
 

出典 Dusty Strings ホームページ

ハンマーダルシマーで使われる最も一般的なチューニング法(音の配置)です。高音ブリッジの左側が右側の丁度5度上になっているので、こう呼ばれます。同様に高音ブリッジの右側の音はその下の低音ブリッジの音より5度高くなっています。
 

出典 Dusty Strings ホームページ

ダルシマーは長調に調弦されています。伝統的なチューニング法(音の配置)で調弦されたダルシマーでは、G(ト調)、D(ニ調)、C(ハ調)、F(へ調)、時にはA(イ長調)やE(ホ長調)も演奏できます。これらの長調に平行するBm(ロ短調)、Em(ホ短調)や他のモードも見受けられます。複数の全音階ができるということは、それぞれのスケールが半音を含んでいるということで、それは他のスケールから借りてきたものなのです。例えばGの全音階はF#を含んでいますが、F♮も演奏できます。なぜならその音は隣にあるCの全音階に現れるからです。1つか2つの弦を半音上げるか下げるかすれば、不便ではありますが、どちらの調を演奏することもできます。

5度の調弦は伝統的なフィドル・チューンやオールドタイム、ブルーグラス、ケルト音楽やダンスチューンを演奏するのに便利なものです。オリジナル曲や即興曲、賛美歌やポップスやクラシックのアレンジを楽しむ人もいます。 プレリュード、アパレンティス、オーヴァチュア、D10、D45はこの伝統的なやり方で配列されています。

● クロマチック・チューニング

クロマチック・シリーズのダルシマーはあらゆる方法を使ってすべての#や♭に対応できるようになっています。これは伝統的な5度の調弦の応用です。同じ音が出せる弦が2つある場合、その1つを♯や♭に置き換えたり、新しいブリッジを使って付け加えたりします。伝統的なチューニングに慣れている人は、このクロマチック・チューニングの方法に馴染むのにそれほど困らないし、初心者の方も楽に学べると思います。

クロマチック・ダルシマーではさらに広いスタイルの音楽、ジャズやクラシック、ラグタイム、ブルース、西欧以外の民族音楽なども演奏できます。

ダスティー・ストリングスのクロマチック・シリーズは、D300、D500、D550、D570、D600、D650、D670があります。
 

出典 Dusty Strings ホームページ

● ピアノ・ダルシマー

全ての半音に対応したもう一つの方法はピアノ・ダルシマー法で、長年ダルシマーの設計、製作に携わってきたサム・リツェッタが考案し、ダスティー・ストリングスに特許があります。クロマチック・シリーズは伝統的チューニングと同じボックス型であるのに対し、ピアノ・ダルシマーはピアノのキーのように比較的直線的に並んでいます。

ピアノ・ダルシマーではブリッジに2つのマーカーが並んでいます。ピアノと同じようにCのスケールやナチュラルな音は白、#や♭は黒です。C 調を演奏するには白い印だけを辿っていけばいいのです。ブリッジを跨ぐと半音上がります。クロマチック・スケールは左側から始まって、右側の同じ弦に飛び、それから左の次の弦に、また右にと、ジグザグに進んでいきます。右から始まるか左から始まるか2つのパターンしかないので、調を替えることは容易ですし、#や♭はキーボードを演奏する人なら当然あると思うところ、ナチュラルの隣にあります。

全部の半音をつけようとすると、ダスティーのピアノ・ダルシマーPD 40はクロマチックタイプより安くできます。またキーボードを演奏する人には、この方がわかりやすいでしょう。あまり臨時記号のない音楽にとっては、伝統的チューニングの方がいいでしょう。1つの調の音は一ヶ所にかたまっていて、簡単な伴奏パターンが容易に学びやすいからです。しかしピアノ・チューニングは作曲や伝統的な枠組みに収まりきらない音楽を演奏するのには役に立ちます。これは比較的新しい楽器だということをわかってください。このチューニングで学べる教材はあまりないし、指導してくれる人を見つけるのは難しいと思います。ですから学んだり独自のアレンジを考えたりするのに、自分で頑張ってもらわなくてはなりません。

  ● 弦
 

出典 Dusty Strings ホームページ

長年ダルシマーを作ってきた中で、弦には注意を払い、研究を重ねてきました。最高の音色と張りを求めて、快適で安定した弾力という条件で、それぞれの楽器で弦の太さと素材のバランスを取ってきました。これは私たちの楽器にバランスの取れたムラのない音色と共に、ハンマーの当たる心地よい感覚を生み出す本当に繊細なことなのです。

私たちの弦は、撚りのない鋼の弦、燐青銅、燐青銅を巻いたもの、鋼を巻いたものがあります。1弦につき輪のついた弦が2本必要です。

詳しくはハンマーダルシマーの弦のページをご覧ください。弦の太さや注文の仕方、付け替え方について書いてあります。
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